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久根崎氏のレース回顧
2004-05-23 東京 11R [ 優駿牝馬 ] 2004/05/28 04:48
 オークスは結果的には、波乱となりましたが、私のサイトの方の日誌でも紹介しましたように、小柄な馬が強いという傾向や、血統的な距離適性はあまり問われないという傾向は生きていたようで、例年のパターンには嵌っていたとも言えそうです。ですので、この傾向は来年以降も覚えていた方が良いかもしれません。

 だったら取れたのかと問われそうですが、かく言う私も、ダイワエルシエーロには重い印を打ったものの、最後にエンドスイープ産駒ということでスイープトウショウは切ってしまいました。こちらも本当に最後の選択の判断でして、某月刊誌での1ヶ月前の予想では◎はダンスインザムードだったものの、この2頭が▲と○で、切った自分が悔やまれます。ただ、スイープトウショウの方は、確かに血統的な面もありましたが、それに加えて4番人気という人気を考えると、軸が圧倒的人気だっただけに、相手を絞る必要から切ってしまったというのが実際のところです。つまり、結果的には軸馬の選択ミスということになってしまうのですが、こちらはそうは評価を下げられませんので、最終的にはどうしようも無かったのかもしれません。ダンスインザムードにもう少し不安材料があればと考えても、全て結果論になってしまいますので、こちらは今後も同じミスをしてしまう可能性が高そうです。今後のレースでこの馬の本当の実力と適性がわかれば、そこからフィードバックして反省することはできるかもしれませんが。いずれにしても、天皇賞に続き、どの馬も次に買うときの評価が難しいのは間違いありません。

 勝ちタイムの2分27秒2は例年とあまり変りませんので、いつも通りというところですが、ペースは例年よりもやや遅く、その分上がりの勝負になっています。ですが、スパートは5ハロン程度あり、単純な上がり勝負というよりはややロングスパートに近く、差し馬にも脚を使わせており、勝ったダイワエルシエーロも最後はギリギリだったようで、まさに絶妙のスパートタイミングだったと言えそうです。

 ただ、今年のG1の傾向は単純でして、マイル以下の短距離は人気サイドが強く、逆に中・長距離は波乱になっています。ということは、ダービーも……!?
2004-05-16 東京 11R [ 京王杯スプリングカップ ] 2004/05/19 00:07
 京王杯スプリングSは、1995年までは春の東京の開幕週に行なわれており、その頃は馬場の良さや開幕週ということもあって、逃げ・先行馬が有利で、後方にいる馬が来ることはほとんど無かったのですが、1996年以降、現在の最終週に移行してからは、差し・追い込み馬も届くようになって来ています。

 このレースは安田記念のステップレースになっていますが、その安田記念はタフなコースと言われている府中のマイル戦ですから、逃げ・先行馬にはつらいレースなので、1995年以前はこの両レースの相関関係は低く、安田記念の予想にはほとんど参考にならなかったり、むしろ差して届かなかったような馬を狙うのがセオリーでした。ですが、上記のように、近年では安田記念と同様に先行勢のつらいレースになってきていますが、しかしその相関関係はまだあまりありません。

 というのも、この府中の芝1400mと1600mとは、たった200mの差しかありませんが、レースの内容はかなり異質で、もともと相関関係の低いコースと言えるからです。この2つのレースに限らず、また勝ち負けにも関わらず、この両コースを走っている馬の上がりタイムに注目してみるとわかりますが、200m延びただけなのですが、ほぼどの馬も必ず上がりタイムが0.5〜1秒以上も遅くなります。これは、やはりこの府中のマイルがいかにタフなコースなのかということだと思います。単純な違いは向う正面の直線の長さだけなのですが、やはりここで加速するために、その延びた200m分はハイペースで消化されますから、そのスピードを持続するためにスタミナが必要となって、最後の上がりで差が出てくるのだと思います。この2つのコースの差し馬のタイプを簡単に比較すれば、1400mではまさに鋭い切れ味が要求されるのですが、逆に1600mでは鋭さよりもバテない末脚が要求されています。ですので、この2つのコースで好走する馬のタイプは違ってくるわけです。勝ったウインラディウスも鋭い切れ味というタイプではないと思いますが、安田記念では、距離適性もマイルよりはやや長めの方が良く、本番ではむしろ負けたマチカネアカツキの方が向いているかもしれません。
2004-05-09 東京 11R [ NHKマイルカップ ] 2004/05/13 11:09
 先週のプリンシパルステークス、京都新聞杯、NHKマイルカップでダービーの前哨戦も全て終りましたが、これに皐月賞も含めて、今年はそのほとんどレースが上がりの勝負になってますね。全体的に馬場状態が良いためかタイムが速く、そういう印象を受けていないレースもあるかもしれませんが、実際の上がりタイムとそれ以前のタイムとの比較をしてみると、その傾向は一目瞭然です。ただ、唯一そうならなかったのはこのNHKマイルカップでした。馬名の後ろは、それぞれ、走破タイム・Ave-3Fタイム・上がり3ハロンタイムです。

皐月賞
1 ダイワメジャー   1.58.6 36.30-33.9
2 コスモバルク    1.58.8 36.43-33.8
3 メイショウボーラー 1.59.1 36.09-34.9
4 コスモサンビーム  1.59.3 36.51-34.1

青葉賞
1 ハイアーゲーム   2.24.1 36.80-33.7
2 ホオキパウェーブ  2.24.5 36.83-34.0
3 シェルゲーム    2.24.5 36.67-34.5

プリンシパルS
1 ピサノクウカイ   2.00.2 37.11-33.6
2 ヴンダー      2.00.2 37.16-33.5
3 グレイトジャーニー 2.00.4 37.07-33.9

京都新聞杯
1 ハーツクライ    2.11.9 36.94-33.4
2 スズカマンボ    2.12.0 36.86-33.7

NHKマイルカップ
1 キングカメハメハ  1.32.5 35.10-34.0
2 コスモサンビーム  1.33.3 35.16-34.7
3 メイショウボーラー 1.33.6 34.92-35.4

 JRA-VANのデータにはテンの3ハロンのデータがありませんので、その代用として、このAve-3Fという数値を算出してTARGETでは表示しています。数値の内容は、全体のタイムから上がり3ハロンのタイムを引いたタイムを3ハロンに換算したものです。ですので、このタイムと上がり3ハロンのタイムを比較すれば、前後半の速度の違いがわかり、テンが速めのレースだったのか、あるいは後半に一気に加速したレースだったのかという判定が馬ごとにできます。

 上の4つのレースでは、ほとんどの馬が上がりのタイムの方が2秒以上速いことがわかると思います。NHKマイルカップも上がりタイムの方が速いのですが、その差は他のレースよりも小さく、しかも、キングカメハメハ以外の馬はさらに上がりがかかっていますので、結果的にはキングカメハメハの力が違ったと見れば、レース全体の質は他のレースとはかなり異なっていたと言えます。

 ダービーのペースがどのようになるのかは現時点では全くわかりませんが、例年の傾向からして、それほどスローになることは考えられませんので、上記の上がりだけの前哨戦を勝ちあがって来た馬の実力をそのまま評価するのは少々危険だと思います。そうなると異なるペースのレースへの対応を見せたキングカメハメハはより有力な存在と言えるのかもしれません。この馬も、それ以前のレースでは上がりのレースが多く、そこを勝ち抜いてきましたので、この馬もそういう勝負を得意としているのかと思いましたが、この結果を見れば、とんなことは無さそうで、このような流れのレースにも対応できそうです。ただ、マイル戦でペースが上がった場合、このような楽勝になってしまう決着というのが過去にも結構あり、その後の勝ち馬の成績を見ると、それほど実力の差があったわけではなく、結果的に自分の流れにハマっただけだったということもありましたので、この結果を素直に実力として評価するのはまだ危険かもしれません。

 皐月賞馬がダービーで1番人気になった場合の信頼度はかなり高いのですが、今年に関しては、それは有り得ないと思いますので、まずその時点で波乱の要因も出てきますので、今年のダービーはかなり難解になりそうです。
2004-05-02 京都 11R [ 天皇賞(春) ] 2004/05/06 20:16
 天皇賞はなかなか評価の難しいレースになりましたね。芝の状態は良く、芝のレースのタイムは結構速めだったにもかかわらず、天皇賞の走破タイムは遅く、スローペースと言えるのにどの馬も上がりタイムはややかかっているという印象です。有力馬にしても、結果的に後方集団の中から抜け出すことは出来ませんでしたので、イングランディーレが展開に恵まれたという仮定を立てたにしても、有力馬はその他の馬に対しても力の差を見せておらず、結果としては不甲斐なさ過ぎます。つまり、メリハリのあるスローペースというよりは、全体的に平均的なラップを踏んでいるスローペースで、結果的にある程度スタミナを要求されることになり、それに対応できる馬がほとんどいなかったということでしょうか。

 いずれにしても、今後のレースでの各馬の評価は難しくなります。距離が短縮されると、有力馬と思われていた馬の間でも能力の比較が余計に難しくなりますので、さらに混戦ムードが増します。ただ、基本的には人気サイドのメンバーはかわらないと思いますので、そうなると今回の結果からは逆に人気薄を狙いたくなります。実際のところ、能力は拮抗しているのかもしれませね。そうなると、調子や適性の差が大きくモノを言う結果になる可能性が高く、主役の入れ替わりも激しそうです。

 実力が拮抗しているのは事実だと思いますが、この拮抗がハイレベルなのか、実は低レベルなのかで、波乱の様相も違って来ますし、馬券的な狙い方も違ってきます。ハイレベルな拮抗であれば、本命から中穴サイド、低レベルな拮抗の場合は、やはり大穴サイドが狙い目になります。今回の天皇賞の結果を見ると、低レベルな拮抗という気もしますね。だとすると、今後もさらに新興勢力が出てくるかもしれませんし、また秋にはむしろ3歳勢が狙い目になるのかもしれません。

 さて、今週はNHKマイルカップです。定石としては、距離短縮組が狙い目ですね。同時に1800m以上での実績も必要です。皐月賞組も悪くはないと思いますが、できれば軸馬については前走は皐月賞ではない方が良いと思います。また、脚質的には切れる脚というよりはバテない末脚がある差し馬が狙い目です。ということで、私の注目馬は、キングカメハメハです。
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