■2004-10-03 中山 9R [ 芙蓉ステークス ] |
2004/10/07 15:53 |

先週は馬券的に面白いレースが結構ありました。タイトルのレースの中山の芙蓉ステークスも直前指数の3頭で決まっての3連単は万馬券で、こちらの指数的にも美味しかったのですが、7頭立てですし、結果も2番人気→5番人気→3番人気というものですから、大荒れというものではありませんが、万馬券決着になるのはやはり3連単の凄いところですね。
この3頭のボックス6点で買うと合成オッズは19.64倍、この3連複1点のオッズは20.5倍ですので、ボックス買いなら3連複の方が得です。結果的にも6点の均等配分で11510円の配当を取るよりも、3連複1点に6倍の金額を賭けたほうが儲かっています。しかし、万馬券を取ったという勲章や爽快感はまた払い戻し金とは別の喜びですから、この程度の差であれば、どちらが良いとは言えないところです。
ですが、例えばこのケースでも、直前指数も距離別指数も1位は6番のストラスアイラでしたので、3連単のボックスから、6番が頭の2点だけに絞るなり、あるいはその2点を厚めに買うという選択をすれば、間違いなく3連単の方が大幅に儲かるわけです。2点に絞った場合の合成オッズは約50倍あり、利益は大幅に増えます。ひとつ間違いなく言えることは、3連単の安易なボックス買いは間違いなくやらない方が良いですね。
このケースでも当てはまると思いますが、例えば、3連複の1点買いなんてとても当たるような気がしませんが、3連単の6点買いなら当たるような気がするのは不思議なところです。まあ、実はこの間違った感覚がある限り、結果的に馬券の選択や買い方でミスをして損をしている可能性は高いのですが、この感覚は当分は補正できないかもしれません。ただ、そのことを自覚しておくことには十分意味があると思います。
ここでも以前から書いていますが、3連単の場合、やはりフォーメーションが基本になります。この買い方には利点は多数あります。そのひとつは、やはり不要な目の削除です。まあ実は削除したい目が高配当になっている可能性は高いので、切りにくいという人も多いのかもしれませんが、3連単を買い続けるのであれば、その切れなかった目の分の資金の累積が馬券の成績に与える影響はかなり大きくなるはずで、高配当に未練を残している場合ではないのです。
3連単の絞り込みの簡単な例は、騎手の選択です。現在3連単が発売されているのはほとんどが特別レースで、特別レースと言えば、賞金も高くなりますし、出走馬全体の騎手のレベルも上がります。ですので、単純に騎手の成績で選択するという方法もあるわけです。特に1着はやはりリーディング上位の騎手が取ることがほとんどです。
例えば、先週土曜日札幌最終の道新スポーツ賞では、単純に上位人気3頭で決まったわけですが、この3頭の中では札幌開催のリーディングジョッキーにもなった藤田騎手を頭で考えるのがやはり一番自然で、単純にこの3頭を含むボックスで買うのであれば、藤田騎手を頭にしたフォーメーションを考えたり、資金配分を調整すればより回収率が上がるのは確かです。上位3頭で、しかも藤田騎手が勝ったにもかかわらず9250円という配当は、現状ではやはり人気サイドの馬券が意外と美味しいことを意味していると思います。
また、特別レースではありませんが、日曜日の阪神最終レースもまた同様パターンだったと思います。特にこの日は中山でG1のスプリンターズステークスが行なわれており、上位騎手の多くが中山に参戦しており、阪神では騎手の層が薄かったとも言えます。ですので、下位騎手も勝ちやすい環境だったとも言えますが、逆に言えば、実力上位の騎手は戦いやすかったわけで、予想の上でもこの点は特に1着馬の選択については重要なポイントになっていたはずです。
また、サンプルとして面白いのが日曜日札幌のすずらん賞でした。勝ったの圧倒的な人気のカシマフラーで単勝は1.7倍。2着は2番人気のケイアイブーケ、そして3着も単勝は17.7倍あるものの、6番人気だったマイネマリスタで、この3頭が人気順通りに入ったにもかかわらず、3連単は20760円の万馬券の決着。合成オッズ的にも馬券種間の偏りは特に無く、これはまさに多頭数での3連単の組合せ数の多さのなせるわざなのでしょうか。
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