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2024年3月31日 阪神 11R
大阪杯 GI 芝2000m
15:40
的 中
期待値レベル 7
予想時刻: 00:10
見解
まず馬場ですが、阪神は金曜にまとまった雨があったものの土曜はなんとか良馬場でスタート。ただ含水率的にギリギリ良馬場の範疇ですから、影響が皆無だったわけではありません。土曜の中で最も遅い時間帯のレースだった10R=2勝Cの芝1200m戦が1分8秒4ですから適度に時計は掛かっている感じですが、日曜はもう少し乾くので多少時計は速くなる計算。平均ペースで流れれば1分58秒前半は出ると思いますので、速くも遅くもない馬場です。伸び所ですが、今週からBコース替わりですが内外イーブン。ただ馬場が乾くことでやや内有利に振れる可能性は少し考えておきたいです。

続いて展開ですが、典型的逃げ馬不在。「行く馬が居なければ逃げても良い」のコメントを出しているステラヴェローチェが折り合い難も相まってハナを切ると予想。好位にスタニングローズ、ジオグリフ、ハーパー、プラダリアあたりが付けますが、当然前を突っつくことはないですし、各馬揉まれても問題ないので早々に隊列は決まってスローペースになる予想。阪神芝内2000mらしく3角=残り1000mからペースアップすると思いますが、メンツや騎手レベル的に仕掛けが遅れて残り800mからのペースアップになる可能性も。いずれにしても前有利と言う大阪杯らしいレースになると思います。

最後に、今年の大阪杯は牡牝混合古馬G1勝ち馬はおろか、3着内好走した馬もおらず、世間一般の評価通りにレベルは低く、G1とは名ばかりで実質G2レベルのレースです。従って古馬G2で通用していれば勝負になりますから、通常のG1予想よりもハードルを下げて考えたいです。

【2024 大阪杯】
◎11ベラジオオペラ
○3タスティエーラ
▲9ステラヴェローチェ
☆6ジオグリフ
△2ローシャムパーク
△8プラダリア
△13ルージュエヴァイユ
▽7ハーパー

本命◎11ベラジオオペラ
まず理解しておくべきなのは、本馬は同世代の中でも最上位の能力を持っている馬だと言うこと。皐月賞10着・ダ―ビー4着の結果からは全く説得力がないのですが、皐月賞は前後半58.5-62.1秒のハイペースを2番手で進めた時点で厳しかったですし、4角では逆手前になって減速。あのまま馬群に飲み込まれても不思議ではなかったにも関わらず、直線で盛り返して先行馬最先着の結果は悲観するものではないもの。スプリングSであの競馬が出来たにも関わらず、なぜあんな無謀な競馬をしたのか意味が分かりませんが、スプリングSと同じような競馬をすれば恐らく勝ち負けになったはずです。それが的外れな見解でないことは続く日本ダービーで僅差4着に健闘したことからも明らかですが、このダービーが大逃げしたパクスオトマニカを除けば実質超スローのラスト3F戦。その流れを4角11番手から際どく差し込んだことだけで評価出来ますが、ラスト3F目では上位3頭を上回る10.6秒の脚を使っており、4着に負けたのは大箱適性の差と距離が長かった分だけの差。能力的には上位3頭に遜色ないどころか上回っていたとさえ言って良く、ザックリとタスティエーラと同等の力を持っていると考えて良いです。
それを証明することになったのが2走前(チャレンジC)でしたが、20?の馬体重はほとんどが成長分と思われた反面、やや緩さを感じたのも事実。夏負けで神戸新聞杯を回避した経緯、4週連続で高負荷の調教がなされたことからも決して余裕のある仕上げでは無かったと思いますが、そういった中で3歳12月の斤量ルールを考えると実質古馬より2?重い斤量を背負いつつボッケリーニに競り勝ったのですから優秀で、また6Fロンスパ戦で差し有利の展開の中、上位5頭の中では最も前で競馬を進めたレース内容も価値のあるものだったと思います。このボッケリーニは2走前に23宝塚記念で7着健闘、前走で23京都大賞典2着、次走で24AJCC2着のG2上位馬ですから、先に書いたようにやはり3歳馬では最上位の能力の持ち主です。前走(24京都記念)ではプラダリアに完敗を喫していますが、あれは戦前に指摘したように明らかに急仕上げ且つ次を見据えた仕上げであったことと、残り100mで目に見えて止まったように2200mの距離が長かったことが原因。それで0.1秒差ならばむしろ頑張った方で、本来のデキで適距離ならば間違いなく勝つのは本馬ですから、あの敗戦で評価を落とす必要はありません。
ボッケリーニに勝利、プラダリアにも恐らく負けないと言うことであれば古馬G2レベルでは最上位であることは間違いなく、G2レベルの今回のメンバーでは能力上位。今回1,2人気に支持されるタスティエーラと同等の能力を持っていると言う先の説明からも、決して恐れる相手でないことは確かでしょう。そういった能力面に加えて、その他にも好材料が複数。まずは2200mはやや長かったので200mの距離短縮は何よりですし、内回り巧者を多数輩出するアイドリームドアドリーム牝系馬だけに内回りコースに替わるのも絶好で、事実2走前には同舞台で重賞勝ちを飾っています。そしてその2走前には好発を決めていますが、阪神芝内2000mと同じ坂スタートである中山芝内1800mのスプリングSでも好発を決めているように、坂スタートが得意で位置が取れるだろう点は先行馬有利になりそうな展開を考えると強みに。更には追い切り3番手評価としたように前走よりもデキが上向いていることは間違いなく、23チャレンジCではスロー6Fロンスパ戦で勝利、ダ―ビーではスローラスト3F戦で善戦しているようにどういうペースパターンになっても対応出来ることも安心材料に。これだけプラス材料が揃えば23チャレンジCのパフォーマンスは楽に上回って来るはずで、あの時より0.5秒速く走れば今回の決着想定タイムになるわけですから、当たり前のように勝ち負けになるでしょう。そんな本馬が4人気想定ならば強く狙わない手はないでしょう。自信の本命。

対抗○3タスティエーラ
皐月賞では9番手評価、ダ―ビーが6番手評価、菊花賞は無印で、有馬記念は8番手評価。本馬については一貫して高い評価はして来なかったわけですが、その評価を覆すように走られても走られても菊花賞までは全くレベルの高い走りをしていないと判定していましたので、一貫して低評価のままでした。ある意味でそれが証明されたのが古馬相手に通用しなかった前走(23有馬記念)で、旧3歳馬軽視の考えは「やはり正しかった」と留飲を下げたものですが、ただ直線で致命的な不利を受けなければ3着タイトルホルダー・4着ジャスティンパレス・5着シャフリヤールと大接戦だったであろう結果は当初の予想を大きく覆すもので、この23有馬記念で初めて本馬の能力を高く評価するに至りました。
牡牝混合古馬G1好走馬不在と言う今回のメンバーにおいて、ガチンコ仕上げのタイトルホルダー・ジャスティンパレス・シャフリヤールと五分に戦える馬がどれだけ居るかを考えると自ずと本馬の能力の高さが分かるはずで、4歳馬のレベル云々を本馬に当てはめるのはナンセンス。この絶対的な力関係だけで重い印を打つことは当然と言えて、後は条件面が整っているかだけを考えれば良いでしょう。
今回は近走から一気の距離短縮戦に臨むわけですが、コーナー4回の内回り2000mは弥生賞と皐月賞で共に好走している条件で、関西遠征は菊花賞でクリアしていますので舞台設定に不安はなし。皐月賞では前後半58.5-62.1秒の前傾戦、日本ダ―ビーでは実質超スローラスト3F戦、23有馬記念では平均ペースの6Fロンスパ戦、と毛色の違うペースパターン全てで好走・善戦出来ていますので展開不問。直前までかなりの負荷を掛けた23有馬記念の調教と違い、余裕を持った調整過程であることからデキにも不安なし。松山Jはコーナー4回の内回り2000mだった弥生賞と皐月賞での騎乗経験があるので乗り替わりも心配ないですし、自身は阪神芝内2000mをかなり得意にしている点も心強いところ。唯一の不安はこれまで高速決着の実績を持っていない(そもそも経験がない)だけにテンから淀みなく流れてスピード要求度が上がった場合だと考えていましたが、逃げ馬不在のメンバーならばその可能性も低く、死角らしい死角は消え去った感。ならば本命でも良かったのですが、どうにもきになるのが近2走の出脚の鈍さ。以前とは違ってズブくなっている可能性があり、5・6・7番に先行しそうな馬が居るこの枠では最序盤に出脚が付かずに前を切られると位置を落とす恐れが。今回の展開を考えるとそれは致命傷になりかねませんから、この点がどうにも気になったことで本命には出来ませんでした。

単穴▲9ステラヴェローチェ
キャリア中で3度しかない掲示板外凡走が2〜4走前に集中していますが、4走前(22ドバイSC)は出遅れた上にスローペースにもなったのですから最悪で、また道中は後方でもガッツリ引っ掛かってもいました。終始テンションが高かったと言う話ですから、海外遠征で能力を発揮出来なかったと片付けてしまって良いと思います。3走前(23富士S)は屈腱炎による1年7ヶ月もの長期休養明けに加え、脚元不安から本来のコース調教が出来ず坂路オンリーでの仕上げになったと言うノーカウント扱いで良い敗戦。2走前(23武蔵野S)も同様に坂路オンリー仕上げでしたし、何よりダート戦が全く合わなかった敗戦ですから、これもノーカウント扱いで良いでしょう。これら3戦は能力で負けた訳ではないことは明らかで、これらを除けば11戦して6着以下無し。21皐月賞3着、21ダービー3着、21菊花賞4着、21有馬記念4着の実績はレベルの低い今年のメンバーでは最上位級ですから、本来持っている能力を発揮出来れば当然重い印を打つ候補になります。
その本来持っている能力を発揮出来るかの鍵が前走(24大阪城S)にあって、このレースでは2年4ヶ月ぶりの勝利を挙げましたが、復活出来た最大の要因は脚元不安がなくなったことでコース追いを取り入れられたこと。時計や着差は目立つものではありませんでしたが、当日はホームストレッチが強い向かい風だったことで後半ラップが落ちた背景がありましたし、2着デビットバローズより3.5?重い斤量を背負っていた影響も。そして早めに先頭に立つと後ろを待ってしまう悪癖があることも着差が小さくなった一因で、並ばれてからも酒井Jがそれほど焦らず(焦っていればもっとガシガシ手綱を押したはず)気を抜かないように鞭だけ入れていた様子からも着差以上に余裕はありましたので、見た目の時計や着差以上に評価すべき結果だったと思います。
そういう前走の競馬内容や中間にコースでの自己ベストタイムを大幅に更新したことからも完全復活を遂げたと考えて良く、ならば5走前以前のパフォーマンスを見直すべき局面。21有馬記念ではクロノジェネシスと接戦し、タイトルホルダーには先着した能力がありますので、同じだけ走れば勝ち切ってしまっても全く驚けません。ただ少々心配なのはあまりコーナー加速が得意ではないのか、内回りコースなどコーナーがキツいコースではそこで出力を上げざるを得ないことで直線での伸びが甘くなること。21菊花賞、21有馬記念、22日経新春杯は全てそういうレースで、それだけに内回りコースは嬉しくありません。ハナを切ってロスなく回れることでその不安は払拭出来るかも知れませんが、そうなったらなったで後ろを待ってしまう馬なので出し抜け的に後ろに差される心配が。また前走は淀みない流れのイン追走で問題が表面化しませんでしたが、緩い流れで前に壁を作れない形では行きたがってしまう可能性が高く(前走でも力んでいましたので)、これから全幅の信頼を置くには至らず、あくまで2列目の一頭と言う扱いが正解だと判定しました。

4番手☆6ジオグリフ
距離適性の問題なのか、はたまた適性の問題なのか、最後にスタミナを振り絞るような持久力戦には強くない面が見られ、唯一のG1勝ちだった皐月賞が前後半60.2-59.5秒の緩めの流れで、古馬になってからの芝戦で最もパフォーマンスレベルが高かった22香港C(2着と0.3秒差&3着と0.2秒差)が同59.6-59.0秒(日本式換算)のスローペース。そういう流れから持続力を活かす形ならば今でもそれなりには走れると思っていますが、直近の芝戦では23宝塚記念が同58.9-59.9秒のハイペース、24中山記念も同47.2-49.5秒のハイペースとことごとく理想的な流れにはなっていません。その点今回は前半のペースが上がりにくい阪神芝内2000mですし、メンバー的にもまずハイペースはないだろう構成。これならば近走よりもパフォーマンスを上げるでしょうし、可動域が広くなくフットワークが伸びない代わりに小脚が使えるためコーナー加速が得意と言う点からも阪神内回りは合う舞台です。更には前で受けられることも展開を考えると大きな強みになります、何より追い切りを見るとデキがかなり良さそう。これらから面白い存在になりそうですが、理想は惰性で伸び続けられる外目枠。インで器用に立ち回るタイプではありませんので、その点で割引が必要なので4番手まで。それでも穴の筆頭候補は本馬だと思います。

△2ローシャムパーク
キャリア中で2度の馬券外凡走歴を持ちますが、5走前(23スピカS)は中間の調教負荷がかなり軽かったことに加え、レースは前後半47.2-49.6秒のハイペースに。残り1Fを切ってから見るからにガス欠して失速した内容は息が出来ていなかったことが原因と思われますので、決して能力で負けたわけではない敗戦。前走(23香港カップ)についてはやや不可解ですが、帰厩後に新装した坂路に入れてから10日ほど思ったようにカイバを食べてくれなかった背景があったようで、展開云々を差し引いても負け過ぎの内容から田中博師は調整が上手く行かなかったと言及。同厩舎で香港ヴァーズに参戦したレーベンスティールも1人気を裏切る最下位に沈みましたが、厩舎の経験不足が原因で両馬共にパフォーマンスを落としたと考えて良さそうで、そうなると前走もノーカウントとして扱って良いと思います(ちなみにこの厩舎のレモンポップもドバイ遠征で全く力を出せませんでしたね)。
この2戦を除くと9戦9好走と堅実で、中でも国内直近2戦は非常に優秀。まず23函館記念ではブローザホーン(後に24日経新春杯勝ち、24阪神大賞典3着)とマイネルウィルトス(後に23AR共和国杯2着、24日経賞3着など)に0.4秒差を付ける完勝を収め、23オールカマーではタイトルホルダーとゼッフィーロ(次走23AR共和国杯1着→23香港ヴァーズ2着)に0.2秒差を付ける完勝。強敵に勝ったと言うことだけではなく、23オールカマーは良馬場過去5年の中でも時計・ラップが最も優秀だったと言って良く、この良馬場過去5年の勝ち馬にはレイデオロ(次走天皇賞秋勝ち)、ジェラルディーナ(次走エリザベス女王杯勝ち)を含むのですから価値大。100%の状態では無かったと言っても、ハイレベルだった23ジャパンCと23有馬記念で好勝負を演じたタイトルホルダーを捻じ伏せたわけですから有馬記念に出走していてもそこそこ戦えたはずで、低レベルな今年のメンバーならば明確に能力上位でしょう。
ならば当然最有力馬の一頭とカウント出来るのですが、盤石かと言われると決してそんなことはなく、ややゲートが安定せず位置を落とす場合があること、大飛び馬だけに外目をスムーズに走らせたい面があるので初手をミスすると過度に位置を落とし、窮屈な馬群内の競馬を余儀なくされそうなこの枠はマイナス。また、前走で海外遠征を経験しているので大丈夫とは思いますが、経験値の少ない調教師だけに初の関西遠征もリスクに。更にはルメールJ不在で戸崎Jに乗り替わるのもマイナスで、どうにも太目が残りそうな調教過程も心配に。それでいて1人気なら評価は落とすべきでしょう。

△8プラダリア
タイプ的には、トップスピードの持続力に欠けるので瞬発戦では一瞬良い脚は見せるものの失速して中途半端な着順に。反面、究極に速いラップでなければ持続的に脚が使えるのでロンスパ戦向きで、厳しい流れで持久力が問われる流れでも対応することが出来ます。そして休み明けは走らないタイプで、これは調教パターンも関係しているかも知れませんが、これまで中8週以上間隔が開いたレースでは【0-0-1-4】と良績が少ないのに対し、中7週以下では【4-1-1-3】と良績が多く、重賞で3着以内に走った5戦中4戦は間隔が詰まった場合でした。それを踏まえて古馬になって以降の戦績を振り返ると、馬券外に終わった4戦中3戦は中8週以上のローテーションだった場合で、唯一の例外は23宝塚記念だけ。その23宝塚記念は相手関係と馬場の良くないインを通したことを考えれば6着と言う結果は悲観することはなく、中7週以下のローテーションでは「23宝塚記念6着、23京都記念3着、23京都大賞典1着、24京都記念1着」と言う結果ですから、G2レベルではパーフェクトに走れていると考えて良いです。
今回は前走と同じく好走パターンである中6週のローテですし、レベルが低いメンバー構成ですから古馬G2を複数勝っていることやハイレベルだった23宝塚記念6着の結果からも能力上位と判定。また阪神内回りで苦手な瞬発戦になる可能性も低いと思いますので、もっと重い印を打っても良さそうに思えます。ただ、古馬重賞で馬券に絡んだ4戦は全て非高速馬場だったこと、芝2200m以上戦だったことで共通しているだけに、それなりに時計が出る2000m戦への対応には不安が。ましてや前半スロー必至のメンバーで後半の速さが問われるだけに尚更で、その点でかなり評価は落としました。

△13ルージュエヴァイユ
古馬混合戦を走り出してから8戦して3度の凡走歴がありますが、6走前(23愛知杯)は重馬場でノメり、直線では一頭だけ離れた大外を走ったように見るからに苦しそうだったように馬場が堪えましたし、初めての長距離輸送も少なからず堪えたと思える敗戦。5走前(23メイS)は直線序盤から前が壁で進路がなく、まともに追えたのは8完歩だけ。残り200mでは左右から挟まれてブレーキを掛ける場面まであった不利満載のレースでしたのでノーカウント扱いでOK。そして前走(24京都記念)は一周目のスタンド前で躓くなど緩い馬場を気にしたことに加え、外目で前に壁を作れずに行きたがってしまったこと、太目残りが敗因。このようにいずれも敗因は明確で、全て能力で見劣ったものではないもの。これら3戦を除けば4戦4好走ですし、23府中牝馬S、山中湖特別、ユートピアSがスローラスト3F戦でそれぞれ32.7秒、33.0秒、32.9秒で上がって差し切ったかと思えば、2走前(23エリザベス女王杯)はスロー4Fロンスパ戦、4走前(23エプソムC)は前後半46.4-47.2秒の前傾差し競馬を先行して粘り込む2着と非常に幅広いレース振りで結果を出していますので、展開・流れに左右されないと言う強みも持っています。
今回はクッション値の高い良馬場で走れそうなことは何よりですし、調教後馬体重から馬体が絞れている点も好材料。古馬G1勝ち馬不在のメンバー構成ならばエリザベス女王杯2着の実績は誇れますし能力的にも通用します。ただ、キャリア初期に好走経験があるもののエンジンの掛かりが遅いので内回りコースへの対応は課題になりますし、不安定なゲートでこの枠では位置も落とすはずで、それは展開を考えるとマイナス。また前走では前に壁を作れずに行きたがりましたが、スロー必至で再度の外枠では前走と同じことになる可能性も孕んでいます。これらを総合すると積極的には買えないのですが、かと言って能力を考えると消すのも間違いで、かなり舐められた人気になりそうならば尚更で。

▽7ハーパー
秋華賞は前後半61.9-59.2秒のスローラスト3F戦で1着リバティアイランドと2着マスクトディーヴァには明確にキレ負けし、4着ドゥーラにも差されそうになる3着敗退。23エリザベス女王杯は前2頭が後ろを6馬身ほど離して先行しましたので前後半61.1-59.6秒以上に緩い流れのスロー4Fロンスパ戦で展開利がありましたが、1着ブレイディヴェーグと2着ルージュエヴァイユに速さ負けする形での3着敗退。そして23有馬記念も、タイトルホルダーが後ろを6馬身離す逃げでしたので前後半60.3-60.1秒よりも緩い実質スロー6Fロンスパ戦でしたが、4角出口では外からも捲りに抗えずに9着敗退。短区間での速さが問われることは苦手なので秋華賞とエリザベス女王杯の敗戦には情状酌量の余地がありますが、長い距離の持続力が問われた23有馬記念でもあれでは、流石に強気にはなれません。ただ、23有馬記念については秋3戦目でデキがかなりイマイチだったと言う背景があって、あの時よりも良いデキの今回に5F超のロンスパ戦になれば多少チャンスも。また今回の展開想定において前に行けることも強みになりますから、軽めに押さえると言う条件で最後に印を回します。

【買い目】
3連複1頭軸流し
軸11、相手2,3,6,7,8,9,13(21点、但し7絡みの買い目は抑えめに)

2−3−11(2,000円)
2−6−11(300円)
2−7−11(400円)
2−8−11(1,200円)
2−9−11(500円)
2−11−13(200円)
3−6−11(400円)
3−7−11(600円)
3−8−11(1,700円)
3−9−11(700円)
3−11−13(300円)
6−7−11(100円)
6−8−11(300円)
6−9−11(200円)
6−11−13(100円)
7−8−11(400円)
7−9−11(200円)
7−11−13(100円)
8−9−11(600円)
8−11−13(200円)
9−11−13(100円)

合計10,600円


以下は無印馬の短評です。
?ミッキーゴージャス
3歳2月デビューから3ヶ月後のG1挑戦はやや無理筋だったオークス、急仕上げが祟った西海賞では圏外凡走を喫しましたが、その他5戦では全て勝利。まだ完成は先と思える状況で5勝を挙げ、前走(24愛知杯)では戦前に懸念された速い時計の決着も楽々クリアして重賞制覇を飾っているわけですから、この辺りは流石良血馬と言ったところです。その24愛知杯の内容が大変優秀で、ペースは前後半57.4-60.5秒のハイペース。ペースを考えれば中団追走は丁度良い位置ではあったのですが、普通ならば動かない残り1000mから自ら動いて前を掴まえに行き、残り400mで先頭に立って押し切った内容は展開利で片付けてはいけないもの。その見た目のインパクトだけではなく、自身前半5Fを58.9秒で通過しつつ、残り5Fを11.5-12.0-11.9-11.6-12.0秒とラスト1Fまで大きく減速せずに走破したラップもまた優秀で、この持久力こそが本馬最大の武器。そういう適性が求められる流れならば牡馬G2級でも五分に戦えると思います。ただ、今回は前半スローで後半5F(4F)を速く走ることが求められるだろうレース。ペース的には前後半60.0-58.8秒のスロー4Fロンスパ戦だった3走前(23夕月特別)や、同59.8-59.5秒のやや緩めの平均ペースで4Fロンスパ戦だった2走前(23修学院S)に近い展開。この2走が特に目立つラップではなかっただけに、後半の速さが求められる展開だとトーンダウンします。ましてや今回は56?で斤量の恩恵もないわけですから、ここでは流石に狙いは立たないですね。

?ハヤヤッコ
OP昇級後、芝では12戦して22函館記念(1着)と23中日新聞杯(2着)で馬券内好走を果たした実績を持ちますが、22函館記念は重馬場且つ前後半60.1-63.5秒のハイペースで上がりを要し、差し馬向きの展開に乗った好走。23中日新聞杯は前半3F34.7秒−中盤3F37.5秒−後半3F34.8秒なので典型的な急→緩→急の差し・追込み馬有利の展開に乗った好走。テンに行けず後方一辺倒の競馬になるため展開の助けが必須ですが、かなり展開が向いたのが先に挙げた2戦でした。それだけに前半はスローで進むだろう今回の展開想定では展開利を得ることは現実的でないですし、もし差し馬向きの展開になったとて23中日新聞杯では展開不利だったヤマニンサルバムに完敗を喫しているわけですから、G1のメンバー相手では圏内好走は望み薄。つまりどう転んでも好走の絵は描けないと言うことで、今回は静観が正解でしょう。

?スタニングローズ
まずは2走前(23中山記念)時の分析文を転載します。
「『ちょっと馬柱の美しさに騙されていませんか?』と言いたいのが本馬。秋華賞1着、オークス2着の実績には文句のつけようがないわけですが、秋華賞は前後半59.7-58.9秒のスローペースで動き出しもやや遅めの4Fロンスパ戦。2番手のサウンドビバーチェ程度の馬が0.4秒差7着に踏ん張ったように基本的には先行馬有利の流れですから、評価すべきは差して2,3着だったナミュールとスターズオンアース。好位で競馬を進めた本馬を過大評価することは禁物です。また、自身の前後半バランス60.3-58.3秒は、同コースで行われた22チャレンジCの勝ち馬ソーヴァリアントの59.4-58.1秒に大きく見劣るもので、8着ビーアストニッシドと同レベル。馬場差に大差がない(と言うよりも、秋華賞時の方が時計は出ていた)ことを考えても、やはり秋華賞自体は大して評価出来ません。
思えばオークスも3着ナミュール、4着ピンハイ、5着プレサージュリフトとマイラーを相手にした結果であって、これも過大評価は禁物。更にフラワーCは2勝Cレベル、紫苑Sは2勝Cに届くかどうかと言うレベルですから、好走したレースは全てレベルが高くなかったと判定出来ます。エリザベス女王杯の惨敗は、馬場や詰まった間隔で能力を発揮出来なかったと受け取られがちですが、ここまでに書いたことを総合すると『果たして、本当にそれだけが敗因だったのだろうか?』と思ってしまいますし、私自身は単純に能力不足が招いた惨敗だったと今になっては思います。追い切りでは秋よりも成長した姿は見せましたが、強豪牡馬相手では根本的な能力が足りないだろうと判定しますので、上位人気に支持されるここは消して妙味だと考えます」
その2走前(23中山記念)は、前後半48.2-47.1秒のスローペースながら6Fロンスパ戦になりましたので先行した本馬には楽な流れではなかったですが、それでも逃げた3着ドーブネを掴まえられず、2番手で競馬を進めたショウナンマグマにクビ+ハナ差だけ先着した結果は平凡なもの。そもそもこの23中山記念は1,2着馬が次走の23大阪杯で7,11着に敗れるなど時計的にもレベルが高いレースとは言えず、そこでギリギリ掲示板に載った結果はG1レベルでは全く評価出来ないもの。やはりそんなに強い馬では無いと言う戦前の評価が正しいものだったと思えますから、今回は例え長休明けでなかったとしても印を回すことはありません。

?ソールオリエンス
本馬について最大の問題になるのは内回りのコーナーリングの拙さで、これは3歳時から再三指摘されて来た問題です。23京成杯は少頭数且つ低いメンバーレベルに、23皐月賞は前後半58.5-62.1秒のハイペースで上がりが掛かる展開に助けられて問題が深刻化しませんでしたが、23セントライト記念は中山外回りで3〜4角中間までは緩やかなコーナーだったにも関わらず、区間によっては逆手前になって外に張って加速出来なかったことでレーベンスティールには完敗。23有馬記念ではインを追走したことでタイトに回って来られず、またコーナー半径が小さくなるインだからこそコーナーでより勢いを付けられずに平凡な終いの伸びになって8着大敗。また、24中山記念でもコーナーでは外に張っていたので勢いを付けられずに4着敗退。このように全て拙いコーナーリングが敗因になっており、コーナーがキツいコースではかなりの割引が必要です。
今回は中山内回りより3〜4角が緩やかである阪神内回りに替わる点ではマシですが、それでも引き続きの内回りコースでは大幅マイナスですし、今回は前半がスローで後半の速度が上がる展開が予想されますので、余計にコーナーで置かれてしまう可能性が。皐月賞で差せたのはハイペースで上がりが掛かったからで、24中山記念の直線で「視覚的に」目立つ伸びだったのもハイペース消耗戦でラップが落ちたから。実質スロー6F戦だった23有馬記念ではハーパーにクビ差先着するだけしか走れていませんので、展開の恩恵が無ければ直線で盛り返すことも出来ません。今回はブリンカーを着用しますがハッキリ言ってそういう問題ではなく(ブリンカーを着けてコーナーリングが上手くなるわけもなく)、これ自体も大した意味をなさないでしょう。それでいて未だ上位人気に支持されるならハイリスクローリターンの典型なので買う理由はなく、バッサリ切り捨てるのが正解でしょう。

?キラーアビリティ
以前はゲート難と折り合い難と言う二つの大きな課題がありましたが、特に後者は深刻で勝負所まで掛かり続けると言うレースもしばしば。そんな状態でもダービー6着、古馬になってからは22中日新聞杯を勝つのですからポテンシャルの高さに疑いようはなく、課題を克服すればもう一つ上のステージにも行けると思わせました。ただ6走前(23京都記念)あたりから課題の折り合いに目途が立って来たなと思ったところ、そうなったらなったでフォームが変わった影響か終いに脚が使えなくなると言うジレンマ。4走前(23新潟大賞典)は5着と言っても2秒も離されたものでモズベッロにも先着を許したもので、2走前(23中日新聞杯)も4着と言っても急→緩→急の展開利があったものですから、往年のパフォーマンスは期待出来ません。また折り合いに目途が立って来たと言っても完全に解消したわけではなく、スローペースの外枠では折り合いを欠くこと必至。そういう点でも強調出来ません。

?エピファニー
2走前(24中山金杯)ではスタート後に挟まれた影響もあったのか序盤からエキサイトしてしまって2角まではロデオ状態になったように、折り合いに課題を抱えているのが弱点。また以前にルメールJが「2000mは長くベストは1800m」と語ってもいて、それだけに1800m且つ前後半46.0-47.9秒のハイペースで折り合い難が隠された前走(24小倉大賞典)は本馬にとってドンピシャの条件でした。つまりはあれ以上はあり得ず、条件が悪くなるごとにパフォーマンスを落とすはず。今回は1Fの距離延長、スロー想定、前に壁を作れない外枠と前走から一気に複数で条件悪化。スロー6Fロンスパ戦でラップが分散し、キレる脚が無い本馬には良い展開だった3走前(23チャレンジC)ではベラジオオペラ・ボッケリーニに完敗を喫しているように能力的にも見劣るわけですから、ここで圏内に好走出来る根拠は見い出せません。

?リカンカブール
速い脚を持っていないワンペース馬で、好走するにはペースが速くなることで上がりを要する流れを差すか、非ハイペースならば前で受けて渋太さを活かすかのいずれかになります。ただスタートがあまり速くないと言う欠点を持つため、必然的に前者のパターンを待つことが基本的なパターンになります。前走(24中山金杯)では前で受けることが出来ましたが、このレースでもスタートは遅かったものの内枠と鞍上が馬場傾向を意識して出して行ったからこそ実現したもので、16頭立ての15番枠ではあの競馬は実現不可能。もし先行策が採れたとしても前走は同日未勝利戦と1.1秒差しかない凡戦ではG1でどうにかなるものではありませんし、後方追走になれば2走前(23チャレンジC)の二の舞に。そうなると八歩塞がりですから、ここで印を回せる理由はありません。

?カテドラル
後方一辺倒の脚質ですが、近走では展開が向いても圏内にまで差し込めていないように能力減退を近況。今回も大外枠ではまず最後方追走になるでしょうが、恐らく展開は向かないでしょうから好走は望み薄。また好走時には1本でもコース追いを取り入れた場合がほとんどで、坂路オンリーの調整内容も全く強調出来ません。捌きが硬い馬なので暖かい季節自体は大歓迎なのですが、それだけでどうこうなるはずもなく。
予想印
馬番 馬名
1 6 11 ベラジオオペラ
2 1 2 ローシャムパーク
3 7 13 ルージュエヴァイユ
4 5 9 ステラヴェローチェ
5 3 6 ジオグリフ
6 4 8 プラダリア
7 5 10 ソールオリエンス
8 3 5 スタニングローズ
9 8 16 カテドラル
10 7 14 エピファニー
11 2 3 タスティエーラ
12 2 4 ハヤヤッコ
13 4 7 ハーパー
14 1 1 ミッキーゴージャス
15 6 12 キラーアビリティ
16 8 15 リカンカブール
払戻金
単勝
11
550円
複勝
11
2
13
220円
250円
730円
枠連
1-6
1,600円
馬連
2-11
1,930円
ワイド
2-11
11-13
2-13
900円
3,120円
3,700円
馬単
11-2
3,720円
3連複
2-11-13
22,720円
3連単
11-2-13
93,050円
購入額 10,600円
払戻額 45,440円
収支 34,840円
予想買い目
3連複(通常)
2-3-11
 2,000円
2-6-11
 300円
2-7-11
 400円
2-8-11
 1,200円
2-9-11
 500円
2-11-13
 200円
3-6-11
 400円
3-7-11
 600円
3-8-11
 1,700円
3-9-11
 700円
3-11-13
 300円
6-7-11
 100円
6-8-11
 300円
6-9-11
 200円
6-11-13
 100円
7-8-11
 400円
7-9-11
 200円
7-11-13
 100円
8-9-11
 600円
8-11-13
 200円
9-11-13
 100円
200円x227.2倍=45440円払戻し
払戻金
単勝
11
550円
複勝
11
2
13
220円
250円
730円
枠連
1-6
1,600円
馬連
2-11
1,930円
ワイド
2-11
11-13
2-13
900円
3,120円
3,700円
馬単
11-2
3,720円
3連複
2-11-13
22,720円
3連単
11-2-13
93,050円