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2023年9月18日 中山 11R
朝日杯セントライト記念 GII 芝2200m
15:45
的 中
期待値レベル 7
予想時刻: 00:10
見解
まず馬場ですが、中山は開幕2週目。まだ概ね馬場はキレイな状態。内が死んでいないだけに平均ペースまでならインを通した方が良いと言う感じで、顕著な内有利ではありません。馬場的には外からでも差しは利きます。それよりも気になるのは土日を通してやたらと速い上がりが出ること。土日の芝レースは11戦ありましたが、なんとその内9戦がラスト1F最速。もちろんスローペースのレースもありますが、急坂中山でラスト1Fが最速になることなんてそうそうなく、これはもう異常事態と言っても良いです。直線の芝状態がやたら良いことが原因と思われますが(風は強く吹いていないので)、それだけラスト1Fが速くなると当然差しは利きにくいです。月曜も同様の状態が続くと思われるので、馬場的には先行有利と考えたいです。

続いて展開ですが、ハナ候補は内からドゥラエレーデ・ウィズユアドリーム・グリューネグリーン。グリューネグリーンは「極端な競馬を」と逃げ競馬を示唆していますが、本馬のダッシュ力と枠を考えるとかなり強引に行かないとハナを切り切るのは無理と思いますので、枠を利してドゥラエレーデがハナと予想。2番手にウィズユアドリーム、グリューネグリーン。以下、シルトホルンとレーベンスティールが続く隊列。最序盤のペースは上がるものの、隊列が決まって以降は上り基調のコースレイアウトであることからスローに。ただ向正面からは一気に下るレイアウトなので早ければ残り1000mから、遅くても800mからペースアップするロンスパ戦に。大本命であるソールオリエンスが中団あたりに位置しているだろうことから前の組の仕掛けの意識は遅くなると思われるので仕掛け位置はやや遅めのラスト4F目と想定。馬場予想欄で書いたように特殊な直線状態であることも手伝って、基本的には前有利と想定します。

最後に、春の既成勢力vs夏の上がり馬の構図になる秋のトライアル戦ですが、春の実績上位馬は古馬3勝C戦を勝てる水準だと考えればOK。上がり馬については3勝Cで勝ち負けになるかが取捨の基準になります。中山開催過去10年においては、前走重賞使用馬が前走条件戦使用馬を複勝率で圧倒(前者30.2%、後者13.5%)。10年全てで好走馬を出し、7年で複数頭が馬券に絡んでいますので、データからは前走重賞組を重視すべきと言えます。

【2023 セントライト記念】
◎4レーベンスティール
○14ソールオリエンス
▲2セブンマジシャン
☆6シャザーン
△13ウインオーディン
△5ドゥラエレーデ
▽3コレオグラファー

本命◎4レーベンスティール
ここまで運がないとしか言いようがないキャリアを歩んでいる本馬。デビュー戦ではよりによって皐月賞馬でダ―ビー2着の世代最強馬とぶつかってしまったことで初戦勝ちを逃し、ダ―ビーに向けて確実な勝ち上がりを狙った3戦目では高いスピード能力を殺される不良馬場により取りこぼしてしまいダ―ビーへの道を断たれることに。4戦目にはスローペースとは言えラスト2Fを10秒台で上がると言うなかなかお目に掛かれないラップで完勝したように能力の高さには疑いようがなく、この時のラップが古馬2勝Cを軽く超えるレベル。あの時点で3勝Cでも勝負になる能力は証明していましたから、まともならダ―ビーに出走していたでしょう。
運がないのはここまでに留まらず、秋に向けて賞金加算を目論んだ前走(ラジオNIKKEI賞)では、戸崎Jによるトンデモ騎乗により賞金加算が叶わず。具体的には、序盤から縦位置は気にせずに横位置ばかり気にして中に入れるところを探していたらいつの間にか中団後ろに。更にペースアップ地点が遅かったことで馬群がバラけず勝負所では待たされ続けて、ようやく全開スパートが出来たのは残り300mを切ってから。更にゴール前では進路が無くなって強引に外に切り替えると言う無茶苦茶な競馬での3着で、誰がどう見てもスムーズならば本馬が勝っていただろう内容。ここまで不運が重なるのは同情しか無いですが、それでも2走前に見せたパフォーマンスが本物で、世代限定戦ならばやはり重賞でも通用すると証明出来た意味は大きいです。
そうして迎えた今回、相手は前走より強化されますが2走前で3勝C通用のパフォーマンスは見せていますし、前走についても馬場差を差し引いても翌週の3勝C戦より時計レベルは高かったですから格負けの心配はなし。その前走はラスト5F目から12.0-12.0-11.6-11.5-12.1秒のラップのロンスパ戦だったので、5Fロンスパがデフォルトの中山中距離戦への適性も十分。そして極めつけが調教で、詳細は追い切り分析をご参照頂きたいですが、絶対にここを獲ると言う高い意欲が垣間見えた素晴らしいもの。次への叩き台と考える有力馬がほとんどである中にあって、この本気度はかなりの強み。やや折り合いに不安があるタイプだけに前に壁を作れる内枠も絶好で、完全にお膳立てが整った感。100%の仕上げではないソールオリエンスに土を付ける可能性があるのは恐らく本馬だけですから、ここは不動の本命です。

対抗○14ソールオリエンス
皐月賞馬でダ―ビー1人気2着馬。この春の実績だけでここでは最有力と言える存在ですが、この皐月賞とダ―ビーのレースラップにここへの適性が垣間見えますので説明します。1人気で2着に敗れたダ―ビーのレースラップは前後半60.4-59.6秒のスロー4Fロンスパ戦ですが、このレースラップは大逃げを打ったパクスオトマニカが作ったもの。実質ラップは残り800m地点でも9〜10馬身差(1.4〜1.6秒差)の超スローペースで、ペースアップしたのも残り700m辺りからと遅めのラスト3F戦。前後半58.5-62.1秒の前傾戦だった皐月賞とは真逆とも言える流れで、あのような極端な瞬発戦はどちらかと言えば不得手なのだと思われます(ラスト2F特化戦だった京成杯もパフォーマンス自体は高くなかった)。
一方の皐月賞は、本馬基準で考えるとペースは同60.7‐60.0秒で、自身は後半5Fを12.2-12.3-12.1-12.0-11.4秒程度で走破。回った位置がかなり外なのでラップには歪がありますが、それでも加速ラップでフィニッシュしたように長く脚が使えることがストロングポイントだと言えて、これは5Fロンスパがデフォルトの中山中距離戦では必須の能力です。実績から能力の高さには疑いようはなく(少なくとも同世代馬相手なら)、適性も十分。スタートが良くおかしな位置からの競馬にもならないとなると凡走の可能性は低いと考えるのは当然。追い切りの内容からまだ100%の状態ではない点でレーベンスティールには逆転される可能性がそこそこあるので対抗評価にしましたが、それ以外のメンバーの後塵を拝する可能性は非常に低いと考えます。

単穴▲2セブンマジシャン
胴伸びのある体型で、距離が延びてこそ良さが出ると思っていた一頭。スタミナが問われるレースがベターだと考えていますが、これまでのレースではこういった特徴が敗戦の要因になって来ていますので、ひとまず近走を振り返ってみます。まず、4走前(ホープフルS)は前後半61.5-60.0秒のスローラスト3F戦でスタミナよりも瞬発力が問われてしまったことでもう一歩差し込めなかった敗戦(道中で掛かったことも大きかった)。3走前(京成杯)は前後半62.2-60.0秒のスローペースに加えて動き出しも遅いラスト2F特化戦になったことでホープフルS以上にキレが求められたこと、4角と直線で2度もブレーキを掛ける場面があったこと、これらが致命傷となった敗戦。2走前(スプリングS)は距離不足の1800mに加えて、前後半47.3-49.5秒の前傾戦でスタミナよりもスピードが求められたレースで、普段は掛かり気味に追走する馬が促しつつの追走だったことからも明らかなように追走で一杯になってしまったスピード不足が原因の敗戦。そして前走(西部日刊スポーツ杯)は、前後半61.6-58.3秒のスローラスト3F戦でスタミナよりも瞬発力が求められたこと、勝負所で待たされた上に直線でもスムーズさを欠いたことが敗因となったもの(せめて直線でスムーズなら間違いなく差し切っていた)。このように持ち味のスタミナとは真逆の適性を求められたレースばかりで、これではなかなか良い結果が残せないのも当然です。
今回は200mでも距離延長することが何よりですし、中山芝2200mで多頭数戦なら流石に瞬発戦になる可能性は低く5F前後のロンスパ戦になる可能性大。未だロンスパ戦は未経験ではありますが、馬体的特徴からこれは歓迎のはずで、キャリア中で初めてとなるスタミナが問われるレースになる可能性が高いです。そうなった場合に大きくパフォーマンスを上げる可能性がありますから、ここは期待大。前走がかなり軽い調教で臨んだレースだったので上積みも大きそうですし、毎年好走馬を出している内枠馬と言う点も強調材料に。不得手な流れでホープフルS6着なら能力も足りますから、穴を開けるとすれば筆頭はこの馬でしょう。

4番手☆6シャザーン
新馬戦の上がり3Fラップが10.8-10.3-11.4秒で、最速10.3秒地点で後続に追いつかれたものの11.4秒地点で差し返してクビの上げ下げだけで負けたと言う内容。上がり勝負だったダービーで良さが出なかったことからも瞬発力勝負になって良い馬では無く、長く脚を使う流れで良さが出るタイプと思えます。そのダ―ビーですが、レースの前後半バランスは60.4-59.6秒のスロー4Fロンスパ戦でしたが、大逃げ馬が作ったラップなので実質的にはスローラスト3F戦。苦手なキレ勝負になったことに加えて、道中から無駄にジリジリと位置を下げ続けて気付けば後方と言う良く分からない騎乗内容も仇になった敗戦ですから、9着と言う結果は本馬の能力を正しく反映したものではありません。どちらかと言えば、前後半58.5-62.1秒の前傾戦で速い脚が求められなかった皐月賞の方が能力を正しく反映した結果と言えますが、このレースとて直線でいつも以上に手前を換えてほぼ右手前だけで走り切ったように、馬場が能力を削いだ感が強く、良馬場だったならば掲示板には載れていたと思います。
これらから春時点では少なくとも世代の上から5〜6番目には位置していたと思われますので、ここではかなりリスペクトされるべき立場。舞台は良馬場でロンスパ傾向が強く瞬発系の能力が問われにくい中山芝2200mとなると近走では最も能力を発揮出来る舞台と思えますが、友道調教師も基本的には同じ考えだからこそ地元の神戸新聞杯ではなくここに連れて来たのでしょう。 

△13ウインオーディン
新潟マイルのスローラスト3F戦だった未勝利→新潟2歳Sで連続好走を果たしましたが、同じ舞台で究極のキレ勝負だった新馬戦ではキレ負け、新潟2歳Sにしてもキタウイングには差し比べで見劣っていますので、決して瞬発力が問われて良い馬ではありません。従って同じくスローラスト3F戦だった共同通信杯も想定内の敗戦で、能力を出し切れたと言えるのは共に前傾戦だった2走前(皐月賞)と前走(阿賀野川S)の2戦。共に敗れてはいますが、皐月賞は道悪馬場がマイナスになった面があったもので、良馬場なら多少はパフォーマンスが上がっただろう内容(鞍上もレース後に馬場について言及)。前走(阿賀野川S)は条件戦で2着と言うのは印象は悪いですが、あのレースは前後半58.9-60.4秒のハイペースで逃げながら、ラスト3Fを12.2-11.6-11.8秒と直線で加速した勝ち馬が強すぎただけ。本馬でも前日3勝C戦でも通用のパフォーマンスでしたし、何より休み明けにしては調教負荷が軽かったことも敗因のひとつだったと思います(あの状態でも勝てると思っていたのでしょう)。
大飛び馬だけに中山でも外回り戦になるのは良いですし、追い切り評価3+点としたように前走からの上積みも大きそうな状態。これならば一発あっても何ら不思議はなく、記事作成時点で11人気は不当低評価です。ただ今の馬場的に後方から進める脚質はマイナス。

△5ドゥラエレーデ
前走(宝塚記念)は、前半3F34.0秒と速く、中盤4Fで50.8秒と顕著に緩み、後半4Fで再加速する典型的な急→緩→急の流れ。こうなると先行馬は怪物級の能力を持っていないと残せないのは明白で、事実差し・追込み馬が上位9着までを独占することに。先行馬は10着の本馬が最先着でしたので、着順的には大敗でしたが、同じく先行したアスクビクターモア・ブレークアップ・ダノンザキッド・カラテに先着したのですから上々で、3歳馬としてはかなり褒められるパフォーマンスだったと思います。ただ、これはあくまで展開的に良く頑張ったと言う範疇の話で、未勝利戦を除く国内戦で実際に馬券に絡んだのは前後半61.5-60.0秒のスローラスト3F戦を2番手から抜け出したホープフルSのみ。前後半46.7-46.9秒の平均ペースだった東スポ杯では4着に敗れるなど、展開利を受けられなかったレースでは未だに結果を残せていないのが現実です。キレる脚を持っていないのでロンスパ傾向が強くラップが分散して速い脚が求められない中山中距離戦には適性があるとは思いますが、ロンスパの流れを前で受けて耐えられるかは未知。また追い切りを見ると状態もイマイチで・・・ただ今の馬場的に前で受けられることは強みになりますし、少しでも動き出しが遅くなればチャンスも。その可能性はあると考えて印は回しました。

▽3コレオグラファー
渋い牝系馬ですが奥底にはスタミナが潜む血統。距離が延びてパフォーマンスを上げて来ました。前走(阿賀野川S)は2着ウインオーディンにも完敗の4着でしたが、あのレースはレベルが高くて本馬でも3勝Cで上位には入線出来るレベル。決して箸にも棒にも掛からぬ馬では無いですし、何より追い切りが良かったです。短期間での急成長は十分にあり得る血筋でもあって、可能性は低いですが記事作成時点で13人気ならば押さえます。

【買い目】
3連複
2−4−14(2,200円)
4−6−14(4,000円)
4−13−14(1,000円)
4−5−14(2,900円)
3−4−14(300円)

合計10,400円


以下は無印馬の短評です。
?キングズレイン
ひとまず惨敗した2走前(毎日杯)の敗因を考えておかねばなりませんが、調教師は中間の熱発が云々言っていますが馬場入りを控えたのは3週前の一日だけで、それが原因であれほど大きく負ける訳はなく、ただの取ってつけただけの言い訳(本気でそう考えているとは思いませんが)。あの敗因はそれまでよりも約2秒追走ペースが上がったことで、行き脚が鈍いのに速いペースを追走させられたことで4角時点ではもう走りがバラバラに。まだ成長途上の時期だったこともあり、中距離以上のレースに使われる限りあの敗戦は度外視してしまって良いです。
追走ペースが緩いレースでは未だ馬券外に沈んだことはないですし、展開が向かなかったホープフルSでは後方組の中では唯一掲示板に載り、ファントムシーフやハーツコンチェルトを凌ぐ脚を使ってもいますので、同世代の中では能力上位だと考えて良いです。ただ、それでもやはり問題になるのは追走力の無さで、毎日杯を除いて自身は前半1000mを62.2秒より速く通過したことがなく、今回のレースでもほぼ最後方近くを追走することになるでしょう。ホープフルSでは後方から差し込んだとは言え、あのレースは前半からペースが緩く動き出しも遅かったので馬群全体が凝縮した=前との距離差が小さい状態で勝負所を迎えられたことが幸いした面も。前半5F60秒程度のペースで中山中距離戦らしく動き出しも早くなるとそれなりに馬群は縦長になりますから、それを後方から差すには相応のロンスパ性能が必要になります。前走は5Fロンスパ戦で勝利してはいますが、前半5F64.9秒のゆるゆるの流れを好位から進めたものだけに参考になるかと言われると疑問。まともなペースでのロンスパ性能はいまだ証明出来ていないわけですから、そういった面での取りこぼしは十分に考えられますし、なかなか極端な後方位置からの差しが決まらない今の馬場では尚更。更に良くないのが調教で、流石の今回は量不足。それが動きに表れてしまっていますし、現在収得賞金1,500万円なので恐らく菊花賞には出られるんですよね。そう考えるとここで仕上げる必要はなく、ここを使って次と言う叩き台だからこその調教過程でしょう。そういう状況で3人気なら消すべきです。

?シルトホルン
5走前(4着)の時計・ラップは同条件のクイーンCをやや上回るとさえ思えるハイレベル戦。3走前と2走前も2勝Cを上回ると思える時計・ラップで非常にレベルが高いものばかりでしたので、1勝Cを勝ちあぐねたと言う印象よりも評価すべき内容です。ただ実際問題として勝てたレースは前後半48.5-46.6秒のスローラスト3F戦だった未勝利戦と、同じく前後半47.9-45.2秒のスローラスト3F戦だった2走前の2戦。いずれも緩いペースで展開に恵まれた面があるレースで、現状ではトップクラス相手ではそういう流れでしか戦えないと判断出来ます。そういう意味では前後半47.7-47.2秒の緩めのペースだった前走(ラジオNIKKEI賞)は悪くない流れだったはず。にも関わらず3番手追走のエルトンバローズに差され、不利大だったレーベンスティールにも実質差され、ゴール前で不利がなければ4着バルサムノートとももっと差は詰まっていた2着は褒められたものではなく、更に相手強化となるここではさしたる実績とは言えません。またラスト1Fで失速した内容から400mもの距離延長もプラスになるとは思えず、これらから今回は静観が妥当だろうと思えます。

?ウイニングライブ
一言で脚が遅いので、かなり上がりが掛かる条件で無いと好走するのは難しいタイプ。未勝利戦2着だった5走前は不良馬場且つ前後半63.1-64.7秒の前傾戦でかなり上がりが掛かった競馬。未勝利を勝ち上がった3走前も同59.5-61.7秒と後半はずっと12秒台のラップを刻み続けたレース。昇級後はレースの上がり3Fが36.2秒、37.0秒の流れでも対応出来ておらず、この脚の遅さでは重賞でどうにかなるわけもなく・・・

?アームブランシュ
キャリア中で最も誇れる戦績は0.2秒差4着だった弥生賞ですが、このレースが前後半61.0-59.4秒のスローラスト3F戦(4Fロンスパ戦に近いですが)。またキャリア中で唯一の勝ち鞍である未勝利戦もスローラスト3F戦。一方で5Fロンスパ戦だった葉牡丹賞では大敗、4Fロンスパ戦だった青葉賞ではラスト1Fで脚が上がって離された5着敗退、4Fロンスパ戦だった稲城特別ではニシノレヴナントに競り負けて2着取りこぼしと、ロンスパ戦では決まって最後に脚が鈍る内容になっており、長く脚を使う必要があるレースは歓迎しません。中山中距離戦と言うのは5F前後のロンスパ戦がデフォルトで、動き出しが遅くてもラスト3F戦にはなりにくい舞台。それだけに中山芝2200mの舞台は本馬に合わないと思いますし、万が一ラスト3F戦になったとしても、最大勲章である弥生賞はラスト3F戦としてはかなり低レベルなので同じだけ走れば良い結果が出ると言うものでは無し(だからこそラスト3F戦だった山吹賞で3着に負けた)。そうなると八方塞がりですから、ここは7〜8着前後の中途半端な着順に落ち着くと思います。葉牡丹賞を見ると揉まれるのが得意ではないので中枠もマイナス。

?ウィズユアドリーム
ここに来て3連勝ですが、この3勝は全て開幕週初日のレースで馬場的な恩恵が少なからずあったもの。また、前後半59.8-61.1秒の前傾ラップで逃げ切った未勝利戦は立派でしたが、2走前と前走はスローペース且つ動き出しも遅いラスト3F戦の展開に恵まれたことが大きく、これらから3連勝と言っても額面通りに受け取ることは出来ませんし、前走については展開不利&勝負所で待たされた上に直線でもややスムーズさを欠きながら3/4馬身差まで詰めた2着セブンマジシャンの方が内容としては上でした。そのセブンマジシャンは春のクラシック路線で一歩足りなかった馬だと考えると本馬の能力も推して知るべしと言えて、高い能力査定は出来ません。今回は1F延長に加えてロンスパ傾向が強いコース、非開幕週馬場、ドゥラエレーデが自身より内に入って逃げられるかは不透明、初の長距離輸送など条件は一気に悪化。ハイペースを耐えた未勝利勝ちの内容からハナさえ切れればそれなりに頑張れそうではありますが、それでも圏内にまで届いて来るとは思えないです。

?シルバープリペット
ここに来て2連勝ですが、2走前は前半5Fが64.4秒の超スローペースなのに後半5Fの60.5秒は流石に平凡で凡戦(前日同条件の未勝利戦は前後半61.3-61.3秒)。前走はレースラップこそ前後半60.4-61.7秒の前傾戦ですが、逃げ馬が前半1000m地点で8馬身、1600m地点で14馬身ほど離す大逃げ。実質スロー4Fロンスパ戦なので時計が遅いのは仕方ないですが、2200m通過地点のタイムが同日3勝C芝2200mの時計より3.5秒も遅いのは流石に遅すぎで、これも凡戦と判定。事実、前走の3,4着馬は次走同じレースに出走し14着と9着に大敗しています。これらから2勝Cですら苦戦すると思えますので、出走馬の平均レベルが3勝Cのここではとても勝負にならないでしょう。

?コスモサガルマータ
前後半49.1-45.8秒の超スローラスト3F戦でラスト2F目に10.7秒の速いラップを踏んだ3走前(紫菊賞)では最後方から豪快に差し切って、瞬発戦としては決定的とも言える1馬身半差を付けて快勝。2着は後の京都新聞杯2着馬ダノントルネードですからメンバーレベルも担保されます。前走(月岡温泉特別)でも、前後半61.7-58.2秒のスローラスト3F戦で最速10.8秒のラップを踏んだ流れを上がり最速で差し切り、2着に1馬身半差を付ける完勝。この2戦に見るように、緩い流れからの瞬発力勝負では今回のメンバーでも最上位クラスの能力を持っていることは間違いありません。ただこれだけ高いパフォーマンスを見せている=その条件がベストと言うことで、本馬にとってそれはワンターンのスロー瞬発戦。言い換えればその逆の条件は苦手だと言うことで(どんな条件でも同じだけ走れるのはスーパーホースだけです)、2走前(京都2歳S)の大敗は条件が合わなかったと言うことです。その京都2歳Sはコーナー4回コースで前後半60.4-60.1秒の平均ペース。1〜2角を回った所から終始手応えが渋かったのはコーナーリングが苦手であることと追走力に欠ける証左で、やはりハイパフォーマンスを見せられる舞台は限定的と思えます。従ってコーナー4回のロンスパコースである中山外2200mが本馬に合うとは考えにくく、高いポテンシャルは認めつつも今回は買うタイミングでは無いと判断します。

?グリューネグリーン
未勝利勝ちは逃げ馬が大きく後続を離したので実質的に逃げた形、京都2歳Sも逃げたレース、母父がスペシャルウィーク(馬群を嫌う産駒が多い)であることから他馬を気にする面があると思われるだけに、逃げることで活路が開けるかも知れないと言うことは春にずっと言い続けて来たことです。また、キレる脚を持っていないため位置を取ることでキレの無さを補えると言う意味でも位置取りが重要になる馬です。従って今回も逃げればと思いますが、同型ウィズユアドリームとドゥラエレーデの存在は厄介で大外枠も流石にキツい。もし逃げられたとて、京都2歳Sはトップナイフに不利が無ければ差し切られていたと言う内容、ロンスパ傾向が強い中山中距離戦を逃げ切るのは簡単ではないこと、ドゥラエレーデ・レーベンスティールと骨っぽい相手が好位からプレッシャーを掛けて来ること、これらから決して楽な競馬にはならないでしょうから、どう転んでもここでは少々厳しそうで。
予想印
馬番 馬名
1 3 4 レーベンスティール
2 8 14 ソールオリエンス
3 4 6 シャザーン
4 2 2 セブンマジシャン
5 1 1 キングズレイン
6 7 13 ウインオーディン
7 4 7 シルトホルン
8 3 5 ドゥラエレーデ
9 5 9 アームブランシュ
10 6 10 ウィズユアドリーム
11 6 11 シルバープリペット
12 2 3 コレオグラファー
13 5 8 ウイニングライブ
14 8 15 グリューネグリーン
15 7 12 コスモサガルマータ
払戻金
単勝
4
380円
複勝
4
14
6
130円
110円
190円
枠連
3-8
280円
馬連
4-14
310円
ワイド
4-14
4-6
6-14
170円
450円
310円
馬単
4-14
750円
3連複
4-6-14
860円
3連単
4-14-6
4,220円
購入額 10,400円
払戻額 34,400円
収支 24,000円
予想買い目
3連複(通常)
2-4-14
 2,200円
4-6-14
 4,000円
4-13-14
 1,000円
4-5-14
 2,900円
3-4-14
 300円
4000円x8.6倍=34400円払戻し
払戻金
単勝
4
380円
複勝
4
14
6
130円
110円
190円
枠連
3-8
280円
馬連
4-14
310円
ワイド
4-14
4-6
6-14
170円
450円
310円
馬単
4-14
750円
3連複
4-6-14
860円
3連単
4-14-6
4,220円