ショートスパンとロングスパンは、予測を立てるうえで何日間(競馬開催日)を見るかという範囲のこと。
出現率が結果的にほぼ一定の値に収束するため、過去と未来に同じ日数(過去スパンと未来スパン)を設定することにより、過去の確率から未来の確率を予測することができる、という考えに基づいている。
簡単な例でいえば、平均して10日間に10回出る確率の場合、5日間に1回しか出ていなかったら残り5日間に9回(平均の1.8倍)出る予測が成り立つ、ということだ。
ロングスパンとショートスパンは、短期間と長期間を見比べることで、予測の信頼性を高めるための装置。
短期的な予測では出現率が高くない時でも、長期的な予測では狙い目である場合、またその逆のケースもある。
過去データでシミュレーションを行った結果から、最適な期間が設定されている。
当然のことながら、短期的・長期的な予測で出現確率が高まっている時が狙いになる。
またロングスパン、ショートスパンともに、単勝・枠連・馬連の各コンピ順(縦の列)には、その出現率に応じた期間が設定されている。
例えば、単勝コンピ3の出現率は単勝コンピ7の出現率の約3倍あるため、同じショートスパンでも、それぞれの期間も3倍になるように設定されている。均等な条件下で予測が出されている、ということだ。
●出現期待値(%)
単勝・枠連・馬連の各コンピ順について、それぞれの年間出現率と過去スパンの出現率を比較して算出。
例えば、この値が200の場合、出現する数が平均の2倍に高まっていることを示す。
200がひとつの目安になっている。
●出現期待金額(円)
単勝・枠連・馬連の各コンピ順について、過去スパンで出現した配当総額から導かれた、未来スパンで出現が期待できる配当総額。(平均配当額を使用するため実際のオッズとは異なる。)
未来スパンの間に出現することが予測されるそのコンピ順の配当の総額を示す。
金額が高ければ高いほど期待できるということだ。
逆にマイナスの場合は、平均を大幅に下回るという予測であり、評価を下げる対象として注意が必要になる。
●ランク(順位)
単勝・枠連・馬連ごとに、各コンピ順について、出現期待金額で順位付けしたもの。
期待が高い順に1位から順位がついている。
●期待回収率(%)
単勝・枠連・馬連の各コンピ順について、出現期待金額をスパン日数のレース数で割って算出。
未来スパンの間の全レースで、そのコンピ順を均等額購入し、出現期待金額の配当があったとした場合の回収率になる。
当然のことながら、高い回収率が期待できる場合が狙い目だ。
各コンピ順の期待回収率は、過去32開催日の推移を折れ線グラフで確認することができる。
関東・関西別、単勝・枠連・馬連別、ショートスパン・ロングスパン別になっているため、出現の動きが一目瞭然だ。
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