■2003-01-26 京都 11R [ 平安ステークス ] |
2003/01/29 23:28 |
今回は、タイトルのレースと内容はあまり関係無かったりしますので、あらかじめご了承下さい。
新年早々から144万馬券が出たりと、今年もすでに馬単・3連複は大暴れしていますが、一方では、この新馬券の登場で、どうも馬券の成績が下り坂になっていると感じている人も多いのではないかと思います。これまでは、新馬券に惑わされて自分の予想スタンスを崩してしまっているために、馬券成績が悪化しているのではないかと推測していたのですが、実はそれ以外にも大きな理由があるようです。
◆年別の頭数等のデータの推移(昨年までの過去5年)
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年 総出走 総レース 1Rあたり 8頭立以下 16頭立以上 連勝
頭数 数 頭数 のレース数 のレース数 平均配当
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1998年 44517 3450 12.90頭 233(6.8%) 960(27.8%) 4745円
1999年 44321 3415 12.98頭 210(6.1%) 899(26.3%) 4717円
2000年 45815 3451 13.28頭 169(4.9%) 1050(30.4%) 4882円
2001年 47382 3448 13.74頭 93(2.7%) 1242(36.0%) 5149円
2002年 48920 3452 14.17頭 81(2.3%) 1494(43.3%) 5293円
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この表は去年までの5年間の年別の頭数等に関する推移データです。総出走頭数の推移を見ると、ここ2年程で大きく増えてきているのがわかります。しかし、レース数の方は開催数等で制限されている部分もあるので、こちらはほぼ一定に推移しています。つまり、1レースあたりの頭数が増えているということです。実際のデータでは、ここ2年でほぼ平均で1頭増えています。具体的には、この5年で、8頭立て以下のレースが3分の1に減り、逆に16頭立て以上のレースは5割も増え、昨年は全体の43%を超えてます。特にここ2年間の増加が激しく、レース数で400も増えています。そして、頭数が増えれば必然的に予想の難易度が上がり、その結果として平均配当も上昇しています。最近、予想が少し難しくなったと感じているのは、実はとても正しい感覚だったと言えそうです。
もちろんJRAも、予想の難易度を上げようとか、新馬券の高配当を演出しようなんて意図ではなく、ここ数年続いている除外ラッシュの緩和策を行った結果としてのものだと思いますので、この傾向はこの先もしばらくは続く可能性は高そうです。ただ、レース数が制限されている限り、頭数にも限界があるので、頭数の増加もその内止まるとは思いますが、除外が減らなければ、その除外による不本意なローテーションや調教状態の問題は残りますので、どちらにしろ波乱の傾向が続く可能性は高いと思います。
本来であれば、東の開催は今週末からは東京競馬場になるわけですが、今年はさらに中山が続きます。西も京都の連続開催になります。連続開催の場合、一般的には出走馬の多くが前走でも同じコースを走っている可能性が高いので、能力比較がしやすく、レースが固く収まる可能性が高くなります。しかも今は冬場で芝のレースは少なく、特に中山ではダートもほぼ1200mと1800mしかなく、下級条件などではよりこの傾向が強くなります。しかも5連続開催目ということにもなりますので、休み明けの馬や関西馬以外はほぼ前走は中山のはずです。
しかし、現実には波乱の傾向が続いてまして、これは今回のコラムでも述べたように、除外馬ラッシュということが一番大きな波乱の要因になっているようです。この除外による影響は、指数等のデータでは拾いにくい要因なので、馬券を買うときにはこのあたりにも注意が必要ですね。
ただ、先々週から小倉開催が始まり、特に西では除外馬も減ってきているようなので、そろそろ連続開催での固い傾向が表面化してくるかもしれません。実際にも、上位人気馬の信頼度も1月の前半と後半では大きく変ってきています。
◆人気別集計
集計期間:030105 〜 030112
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区分 着別度数 勝率 連対率
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1番人気 27-13-14-42/96 28.1% 41.7%
2番人気 18-11-15-52/96 18.8% 30.2%
3番人気 15-13-10-58/96 15.6% 29.2%
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↓
集計期間:030118 〜 030126
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区分 着別度数 勝率 連対率
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1番人気 44-31-20-49/144 30.6% 52.1%
2番人気 30-27-21-66/144 20.8% 39.6%
3番人気 12-25-17-90/144 8.3% 25.7%
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