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久根崎氏のレース回顧
2003-04-20 中山 11R [ 皐月賞 ] 2003/04/23 18:24
 長かった中山も終わり、東の開催はリニューアルされた東京になります。西も阪神から京都に変り、東西ともに場所が変ることで、この開催はかなり荒れることで有名ですね。場所が変ることで、コース適性の差による能力比較の難しさだけでなく、この開催から芝のレースが大きく増えてくるということも波乱の一因です。特に下級条件では、これまではほぼダート戦だったのが、芝が増えることで、ダートから芝への転戦という馬もいますので、こちらも能力比較が難しくなります。同時にこの芝のレース、あるいは広いコースというものを待っていた休み明けの馬も結構出てきますので、こちらも評価が難しいです。それに伴って頭数も増えますし、フルゲート頭数も多いですから、特に裏開催がまだ福島ですから、京都は頭数が多くなると思います。これらがこの時期が波乱になる大きな要因ですね。まあ要因の多くが芝コースでのものですから、芝・ダートの比較では、芝コースでの波乱がかなり多くなります。去年までは馬連だけでしたが、今年からは馬単・3連複も発売されますから、そのインパクトはかなり大きいかもしれません。

 ただ、今年から変っている部分もありまして、それらはむしろこれまでの波乱要因だったものを減らしています。まずは未出走戦が廃止されたことですね。これまでは、基本的にはこの時期の開催から未出走戦が無くなって、未勝利戦に未出走馬が出るようになっていたのですが、今年からはこれは既に行われていますので、そのインパクトは大きくなくなるはずです。ただ、芝コースも増えますからこの開催まで待っている馬は結構いると思いますので、未出走馬の頭数は増えると思います。あとは、福島開催が4月に移動してきたことですね。これまでだと、直前は2開催の期間があったのですが、今年は裏開催が連続してありますので、3歳戦の頭数は落ち着くかもしれません。また、福島開催が1週重なることと、中山のロングラン開催によって、この開催での前走のレース場所がバラバラになるということが例年よりは少ないと思います。休み明けの馬もほとんどが前走が中山でしょうし。まあだからといって場所が変りますから能力比較がしやすいということではありませんが。

 以上、波乱のプラスとマイナスの要素ですが、今回に限れば東京がリニューアル後初開催というのもありますね。これによって、展開や枠順による有利不利のデータがこれまで通り使えるかどうかがわかりませんから、予想がしづらいのは間違いありません。ただ、基本的にはそれほど変化が無いのではないかと思います。わかりにくいのは初コースのダート1300mくらいでしょうか。これは下級条件ばかりですから、能力の方が優先される可能性が高いので現状ではそれほど気にする必要は無いかと思います。これにともなって削られたダート1200mが、展開や枠順によるデータが生かしやすいコースだっただけに、個人的にはこのコースが使われなくなったのは大変に残念です。ダート1300mが特徴のあるコースであれば嬉しいのですが。

 ただ、展開的なことを言えば、よく言われていることだとは思いますが、この東京への開催替りは前に行く馬を狙うということですね。理由は2つあって、ひとつは、芝コースだけですが、こちらは芝の状態が良いわけで、タイムも上がりも速いレースになることが多く、前が止まらず、後ろからの馬が不利ということですね。もうひとつはダートコースでも言えることですが、直線が長くなるという騎手の心理から、中山と比較して全体的に仕掛けが遅くなる分、前が有利ということです。特にこのリニューアルで直線が延びるということが大きくアナウンスされていますので。ただ、ほとんどの騎手が初騎乗になるコースですから、騎手ごとの判断は大きく分かれる可能性もありますので、騎手の能力の差が出る可能性も高いです。同時にこの東京コースにハマった騎手というものも出てくるかもしれません。これは、レース結果の着順の数字だけで見るのではなく、それまでの馬の能力と比較して、より能力を発揮させたかというポイントで見る必要がありますから、ビデオにでも録ってじっくり分析したいと思います。
2003-04-12 中山 11R [ ニュージーランドトロフィー ] 2003/04/17 03:12
 今回もタイトルのレースと内容は一切関係ありませんので、あらかじめご了承ください。

 9,11,8,8,8,9,8,10
 これは、今の福島開催が始まってからの中山の未勝利のダート1800m戦の頭数です。実際に午前中から買っている人は目の当たりにしていると思いますが、頭数が少なくて、固い配当も多く、馬券的にもいまいちですね。配当も馬連(枠連)は3桁ばかりですし、200円未満も3回あります。また馬単も3連複も低配当ばかりですが、これでこの2つの馬券が無かったら、ほとんどが買えないレースだったかもしれません。中山の万馬券が最近少なくなっているひとつの要因ではありますが。

 まあ問題なのは、この低配当ではなくて、この先への影響です。この少頭数になった直接の原因は、秋の福島開催がここへ移動してきたことによるこの時期のレース数の増加なのですが、福島のダート1700mが多く組まれているせいか、似たような距離のこの中山のダート1800mがモロに影響を受けてます。福島の未勝利のダート1700mも、実は頭数があまり多くなく、今のところフルゲートになったことはありません。少頭数になった他の要因としては、次の東京開催まで控えている馬が結構いるのかもしれません。それと近い要因としては、未出走戦が無くなったことも挙げられると思います。この時期の未出走戦は新馬戦と同様の初出走馬同士の戦いになる最後のチャンスでしたから、駆け込みの出走も含めて頭数も集まってました。しかし、今年から未出走戦が無くなったことで、その分未勝利戦が増えたわけですが、本来未出走戦でデビュー予定だった馬は駆け込んでまで出走する意味は無くなったわけでして、次の東京開催辺りまで待っても不思議ではありません。この時期の未勝利戦での初出走馬の出走状況を調べてみると、ダート1800mがこんなユルユルな状態にもかかわらず、圧倒的にダート1200mデビューが多くなっています。これも、未出走という括りがあれば1800mでも使う馬は増えるのかもしれませんが。

 頭数が少ないと、前述のように馬券的な面白さが低下してしまうだけではなく、レース自体のレベルが落ちる可能性が高いのが実は最大の問題です。4月に中山ダート戦でデビューした馬48頭中、1200m戦が34頭いますが連対した馬は皆無で、逆に1800mでは14頭デビューして2頭が連対しています。これも1800m戦のレベルが低かったことを証明していますね。未勝利戦だけならまだいいのですが、この先、場合によっては3歳限定の500万下のダート戦にも影響が出る可能性もあります。例年であれば、この時期の3歳限定の500万下のダート戦はハイレベルになることが多く、夏開催になってクラス移動が行われる時期から年末くらいまでかなり有効に使える材料になってくれるのですが、今年は少々傾向が変って来るかもしれません。ただ、レース数的には福島を含めても30レース程度ですから、東京開催になって休み明けで出てくる馬も多くなると思いますので、それで少頭数の状態が解消されれば、まあ甚大な影響は出ないかもしれません。ただ、これらの未勝利戦を使っていて好走した馬のその後の未勝利戦での扱いと、勝ち上がった馬の500万下での扱いには注意した方がいいのは間違いないですね。東京になれば、関西馬も結構来ると思いますし、休み明けの馬、初出走馬も多分多く加わりますので、あまり前走成績に惑わされないようして下さい。ここで提供しているTarget21の指数には未勝利戦はありませんが、レベル値の方やソフトの方の指数にはこの傾向は反映されていますので、指数の内容にはこれらを考慮する必要はありません。
2003-04-05 中山 11R [ 韓国馬事会杯 ] 2003/04/10 03:00
 今週の土曜日の中山、特にダートはかなり異常でした。まあメインの1600万下のこのレースのダート戦のタイムが1分57.2秒ととても遅く、1レースの未勝利戦と同タイムだったりしてますから、既にいろいろなところで話題になっているかもしれません。

 ただ、異常だったのはこのレースだけでなく、ほぼ全レースですね。中でも6レースのラップタイムは、前後半で8秒も差がつくという異常なペースでした。単純にハイペースだったということもありますが、さすがにここまで差がつくことはまずありません。これは、馬場状態だけでなく、風の強さが影響している可能性が高いのだと思います。当日降っていた雨を見ると、かなり斜めに降っていて風が強かったことがわかります。また、ゴール前では、馬の前から向かってきていますから、ここは向かい風、逆に向こう正面では追い風になっていますので、このダート1200mでは、まさに前半は追い風、後半は向かい風となり、そこにハイペースが加わって、こんなラップタイムになったのだと思います。雨が降り続いて、しかもそこでレースが行われていれば、馬場状態も刻々と変化していきますが、馬場状態の変化は基本的には連続したものになると思いますが、風の強さは気まぐれですし、過去の映像を見てもその影響は簡単には判断できないと思いますので、レースによってその影響は様々だった可能性も高く、タイムやペースをこの日の他のレースと比較すること自体にあまり意味が無いかもしれません。少なくとも、今後のためにこのことは記憶しておいた方が良いと思います。

 もちろんメインのタイムの異常さは、風によるものだけとは到底思えませんから、今の連続開催によるダートの状態にも問題がある可能性は高いのですが、それに関しては、まああと2週間で終りますので、あまり詮索しても馬券的には意味が無いのでやめておきます。ただ、少なくともこの日のレースはかなり異常な状態で行われたというのは事実ですから、そこで適性を示した馬、あるいは脚質や展開がハマった馬にとっては、今後この日と同じ状態になる日は多分ないわけですから、この日の結果をそのまま評価してしまうのは問題があります。もちろん、自力が上ということで勝った馬もいると思いますので、次走でも好走する可能性はあります。ただ、今後この日の結果だけで人気になる馬がいたら軽視した方が良いの間違いないので、少なくともこの4月5日という日付だけでも覚えておいて下さい。
2003-03-30 中山 11R [ マーチステークス ] 2003/04/03 02:26
 今週は、ここ2週間ほど毎日のようにTARGET指数の上位で万馬券が的中していますので、その紹介と穴馬券の狙い方を少し。まあ、たまには指数の宣伝もさせて下さい。利用している方でも、全てのレースの指数を見ていない場合もあるかもしれませんので確認してみてください。また、登録されていない方でも、過去の指数を見ることはできますので。

 こちらで指数を提供しているのが3場の9R以降に限られてしまいますが、その中で、指数1位の馬と指数2〜4位程度の馬の組合せだけで的中できたレースを紹介します。

 まずは3月22日の中京最終レースですね。指数1位(同点で2頭)と3位で馬連で44,080円、また指数1位が1着でしたので、馬単も85,810円も的中ということで。こちらのページの「TARGET指数について」の指数の説明のページでも書いていますが、穴を狙う場合は、基本的には直前指数やZI指数ではなくTARGET指数を重視します。これは、前2者が人気との相関関係が強い指数ですので、穴狙いには向かないためですね。

 翌23日では、中山9RのブラッドストーンSで的中しています。こちらは指数同点の1位同士の1・2着で、馬連が10,750円、馬単で21,220円。2頭とも前走ではそれなりに人気になっていたのですが凡走したために、今回も同条件ということで人気を下げたようですが、前走は稍重馬場でかなりの好タイム決着でしたので、今回の変わり身を期待できる可能性はありました。

 先週の土曜日は中京の9Rの御在所特別。このレースは、1着が指数1位で2着が指数2位と綺麗に決まっています。しかも、この2頭は指数的には1000万下に近く、他を引き離していましたし、直前指数も高めでしたので、かなり狙いやすかったと思います。とは言っても、指数2位の方の馬は1番人気でしたので、馬連では4,140円でした。ただ、指数1位の1着馬の方が7番人気でしたので、馬単では10,150円と一応万馬券です。

 最後はマーチSですね。まあダートの重賞は地方のレースの指数が含まれませんので、指数通りの決着とかはあまり書きたくないのですが、穴狙いという買い方が、個々の馬のベストパフォーマンスの指数を拾うという意味で予想をしますので、高指数馬は、少なくとも人気が無ければ穴馬としては意味があります。ここでは、ワンモアマイラインの指数が1位で、しかも激走マーク付きでしたので、参考にしていればピックアップはできたと思います。ポイントをひとつ挙げれば、この馬がこのコースを初めて走るというところで変わり身が期待できる可能性があったということですね。で、1着のスマートボーイも一応指数4位で、ここは馬連だけで10,350円でした。

 このような穴狙いの買い方であれば、直前の指数よりは過去の高指数を重視しますので、競馬最強の法則の本誌掲載の指数でも今回のレースは全て同様の結果になっています。中山と阪神は連続開催で続きますので、この好調さが続いてくれれば良いのですが、このように書いてしまうと終ってしまうこともよくありますので…。特に好調だった中京が終了し、かわって福島になります。この開催は秋から移動してきた開催ですから、初物と言えますので、取り扱いには、いろいろいな意味で細心の注意が必要かもしれません。
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