■2004-01-05 中山 8R [ ] |
2004/01/08 22:44 |
毎年この時期の開催になると、芝のレースが大幅に減ります。特に下級条件の未勝利戦や古馬の500万下では全く無くなってしまいます。ですので、そのクラスで芝を中心に使われていた馬にとっては、初めてのダート戦になったり、久しぶりのダート戦になる場合が多く、能力比較を難しくしています。
初ダートに関しては、ここ何回かで、降雪等でのコース変更で話題にした部分もそのまま使えます。ただ古馬の下級条件に限定すると、もう下から上がってくる馬がいないわけですから、基本的に勝ち抜け状態になっていますので、クラス全体のレベルは徐々に低下していきます。ですので、初ダートの馬でも楽に勝ってしまったり、あるいは休み明けでも楽勝してしまうこともあります。先週の中山8レースで、1年ぶりのレースを楽勝したウインデュエルも、もちろん能力があることも間違いありませんが、3着、4着までもが大きく離れてしまっていることが全体のレベルが低下していることを物語っています。
休み明けの場合、このウインデュエルもそうですが、5歳だと降級しているケースもありますので力が上位なことが多いのですが、その分確実に人気になってしまうケースも多く、馬券的な妙味は少ないですね。ただ、休み明けに凡走した叩き2戦目は意外と人気を落とす場合もありますので注意して下さい。ですが、1番の狙い目は、やはり4歳馬ですね。特に3歳時に3歳限定の500万下のダートのレースで好走していて、久しぶりにダートを使う馬が一番注意です。こういう馬の中には人気になっていない馬も結構いますので馬券的にも美味しいケースがあります。もちろんこれに該当する馬が全て好走するわけではありませんので、地道に狙ってください。そうすれば、期待に応えてくれる馬が何頭か現れるはずですので。また、こちらのケースでは、1000万下でも狙える場合がありますので憶えておいて下さい。
中にはどうしても芝のレースを使いたい馬もいるわけですが、そういう場合は、未勝利の身で3歳500万下の芝のレースに出走したり、古馬500万下の身で1000万下に出てくる場合もこの時期にはよくあります。特に古馬のレースでは、長距離戦は少頭数になることも多いので、除外の心配もありませんし、賞金も稼ぎやすいということもあるのか、格上挑戦してくる馬が結構いますね。さらにハンデ戦であれば斤量にも恵まれますので、好走する可能性もあります。こういう馬は、何も実力があるから格上を使うわけではなく、芝のレースが無いというのが一番の理由ということです。また、この時期の裏開催になる中京や小倉では、下級条件戦が多く組まれ、そこでは芝のレースもいくつか組まれますので、芝を使いたい場合は、そちらにまわる場合もありますね。勝って昇級すれば芝のレースが増えるクラスになりますので、もちろん実力が伴っていなければ意味がありませんが、裏開催の芝のレースでは、そのあたりの適性でのやる気も見抜く必要があります。ダート戦が苦手な馬というのがポイントでしょうか。
あとは芝のレースが再開される春まで休養するという選択肢も一応あります。と、このように下級条件の芝路線組はこの時期に道が分かれるわけですが、これがまた4月末からの東京・京都開催で合流するわけでして、その時点でもまた前走が芝だったりダートだったり、あるいはローカルだったり、そして休み明けの馬も多数、格上に挑戦していた馬もいたりと、もうバラエティにあふれる前走ですので、能力の比較が難解で、荒れる開催とも言われています。
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