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久根崎氏のレース回顧
2003-09-07 新潟 11R [ 新潟2歳ステークス ] 2003/09/11 23:57
 今週からいよいよ秋競馬です。毎年の秋のこの時期はかなり荒れますね。荒れる要因は様々で、もちろん開催変りによるコース変りということもありますが、それ以外にも、夏場を休養していた多くの馬が復帰してくる時期でもあり、それらの馬の仕上がり具合と、さらに夏を使って調子を上げて来た馬との能力比較が難しいということもあります。

 特に、この時期の休み明けの馬は特殊な条件が同時に発生しますので、より能力比較を困難にさせてます。というのも、夏場を休んでこの時期を迎えるということは、その時点でクラス移動が発生するわけでして、多くの条件クラスの4歳馬はひとつ下のクラスに移動しますし、また3歳馬は古馬と初対戦になる場合が多いからです。6月18日付けのところで書いたように、基本的には降級馬は有利ですし、3歳馬も夏を越えてさらに成長が見込めますから、降級馬を除けば相手関係は楽になっている可能性はありますが、これは周知の事実ですから、当然その分人気にもなるわけです。しかし、如何せん休み明けということが大きいですし、しかも秋競馬はこの先長く続くということを考えれば、休み明けの馬がこの9月時期に目一杯仕上げてくるという可能性も低く、実力は上だけど100%の力は出せない可能性も高く、人気を考えると、これは扱いにくい馬ということになってしまいます。あっさり勝ってもあっさり負けてもどちらでも不思議ではありません。逆に人気薄でもまだまだ成長が見込める3歳馬や4歳馬は、夏を休んで一変してくる可能性もありますし、特に3歳馬は春は芝を使ってきていたけど、秋になってダート路線に変更してくるような馬も多く、さらに力関係の把握が難しくなります。

 さらに、ここに開催変りで絶好の馬場コンディションで高速コースになった芝コースのレースでの展開の紛れや、ローカルよりは頭数が増えることでの紛れ等が加わり、より予想を難しくしています。ですので、この時期の基本的なスタンスとしては、本命狙いよりは穴狙いが中心になりますし、人気馬を買う場合でも、目一杯の勝負は避けた方がいいですね。

 荒れる条件としては、500万下や1000万下、距離は短距離ですね。特に阪神のダート14
00mは毎年荒れることが多いので注意です。もちろん頭数が多い方が荒れる可能性は高いのですが、それとは別に休み明けの馬の頭数や、人気馬が休み明けかどうかということも毎レースチェックして下さい。
2003-08-31 新潟 11R [ 新潟記念 ] 2003/09/04 06:50
 今週も先週の続きです。先週は、馬券は点数を多く買えば買うほど、的中率が上がるので、当てたいという気持ちから買い目の点数が多くなりがちになり、結果として回収率は限りなく75%に収束してしまうので、儲うかるようにするためには、たとえ的中率が下がっても買い目を減らす努力をしようという話を書いたわけですが、実は、この「買い過ぎる」というのは、単に買い目の点数のことを言っているのではありません。

 多点数の馬券を買うという行為は、見た目にもたくさん買っているように見えますが、実は、「点数を多く買う」=「買い過ぎ」という単純な話ではありません。見た目だけに左右されてしまうと、実際の「買い過ぎ」の状態を見過ごす可能性があります。そうです、つまり、点数が少なくても「買い過ぎ」の状態というのが存在するということです。逆に、点数がかなり多くても「買い過ぎ」とは言えない場合もありますので、単純に点数だけに注目して「買い過ぎ」かどうかを判断するのは避けるようにして下さい。

 例えば、「TARGET馬券新書」でも書いていますが、馬単の総流しは単勝と同じ意味の馬券になります。片方が的中すればもう一方も必ず的中し、不的中の場合は両方が外れます。16頭立てであれば、馬単の総流し15点と単勝の1点は同じ馬券と言えます。ほとんどの場合、総流しの各目に対して、的中時の払い戻し額が均等に近くなるように資金を配分すれば、単勝に1点で総額を賭けた場合とほぼ同等の払い戻し額が得られるように配分可能です(もちろん控除率が単勝の方が少ないので、単勝の方が若干払い戻し額が多くなる場合が多いですが)。これは、同じ意味の賭けですから、基本的には配当も同等になるということからも言えます(配当が違えば、より有利な方へ賭けるはずですので、そのような行為が多数の人間によって行われることで同等付近に収束します)。この2つは賭ける内容としても、その配当としても同じと言えます。ということは、馬単の15点を買うことと単勝を1点買うことは同じ賭けなのですから、この場合に限れば「1点=15点」となりますので、単勝1点が買い過ぎということでなければ、馬単15点も買い過ぎとは言えません。逆に、もし馬単60点が買い過ぎだということであれば、それが4頭の馬からの総流しの馬券であれば、それらの馬の単勝4点買いも買い過ぎということになります。このように、賭けの内容を考えれば、見かけ上の点数だけでは「買い過ぎ」かどうかの判断が単純にはできないということがわかります。

 しかし、本命サイド単勝4点であればトリガミになる可能性もありますので、確かに買い過ぎと言えますが、これが超人気薄の馬4頭の単勝であれば、馬連を4点買うよりも儲かる場合もありますので、買い過ぎとは言えないですよね。このように同一馬券の同一点数でも「買い過ぎ」かどうかの判断は単純にはできません。では何に注目して「買い過ぎ」かどうかを判断するのかというと、結論から言えば、それは「合成オッズ」です。

 この「合成オッズ」という言葉は、前出の「TARGET馬券新書」や「競馬最強の法則」本誌の私の文章を目にした方や、すでにTARGETやBET Masterを利用している方であればご存知の方も多いと思いますが、次回のこのコーナーでその意味を説明いたします(再来週の予定)。ソフトの方で利用している場合、あまり意味を理解せずに使っている場合もあると思いますので、より有効に活用するためにも、なんとなくでもいいですので、この機会にその意味を理解しておいて下さい。
(つづく)
2003-08-24 札幌 11R [ 札幌記念 ] 2003/08/28 00:10
 今週は3週間前に書いた話の続きになります。そのときに書いた話を要約すると、馬券というものは、点数を増やせば増やすほど的中する可能性は高くなり、最終的に全ての組合せを買えば、必ず的中するわけだから、的中率の高さという指標は、馬券の実力を評価するには問題があるということです。特に回収率が80%を切っているような場合、的中率の高さで馬券がうまいと勘違いしてしまう可能性もあります。これは単に馬券を買い過ぎているだけなんです。トータルの回収率が80%でも、好不調の波で100%を超えることもあるでしょうし、それが続く場合もあるでしょうから、負けているときも不調なだけと勘違いしてしまうかもしれません。もちろんそのまま続けていては単に負け続けるだけですから、早くこの症状を自覚して、キッチリ対処しておかないと、傷口が広がるだけです。この病気にかかりやすい人の馬券の買い方としては、本命サイドも穴サイドも買ってしまうような人や、ついつい押さえ馬券を買ってしまうというような人ですね。馬券は結構当たるのに、負債は増え続けているというような人は自分の馬券を再確認してみてください。
 この病気を治す方法自体は実は難しくありません。それは、馬券の点数を減らすことです。これしかありません。もちろん点数を減らすのだから的中率は間違いなく下がります。ですが、もし馬券が上手ければ、これだけで回収率が上昇する可能性もあります。全点を買えば的中率は必ず100%になりますが、回収率は75%に収束します。これが極限値で、馬券の点数を増やすということは、この方向に向かうということなのです。つまり、的中率は100%に近づき、回収率は75%に近づくという行為なのです。逆に点数を減らすのはこの逆の行為になりますので、その収束ポイントから離れることが出来ます。ですが、回収率は75%から上に離れるとは限らず、下に離れる可能性もあります。結果的には75%程度になるのですが、その振幅が大きくなり、75%に引き付けられる力自体の作用が減るということです。ですから、馬券の実力があれば、上へ離れることもできるわけで、逆に馬券の実力があっても、点数を多く買ってしまう人は、75%の引力が強くなり、実力があっても勝てなくなります。

 しかし、買えば買うほど的中率が上がるということは体が覚えてしまっています。競馬の予想をしていれば、「当てたい」という気持ちは誰しも強いわけで、その誘惑に負ければ自然と点数が多くなっていきます。ですので、この病気を治すためにまず必要なのは、この「当てたい」という気持ちを抑えることです。ここに意識を強くもではこの病気の症状は改善できるはずですので、まずは実戦してみて下さい。

 点数を減らせば的中率は間違いなく下がりますので、馬券の成績は落ちた感じがするかもしれませんが、その点数を減らした状態で的中率をキープすることができれば、それだけで回収率は間違いなく上昇します。ですから、最初に挙げる買い目自体は以前の多いままでもかまいませんが、そこから無駄な買い目を減らして的中率をキープするような考え方が最初は良いかもしれません。実際に削った買い目が来て馬券を外すという現実にぶち当たるかもしれませんが、そこで反省して改善すべきなのは、点数を増やすことではなく、削った馬を間違えていたということです。つまり、予想自体に問題があることがここで見えてきます。その原因を突き止めて改善していけば症状も良くなるはずです。
2003-08-17 札幌 11R [ 北海道新聞杯クイーンステークス ] 2003/08/21 08:14
 有力馬が牽制しあって前が残るというよくあるパターンでしたね。ただ、有力馬はどの馬も自分から動ける馬でしたので、単純に牽制しあったということではないと思います。

 まずテイエムオーシャンですが、こちらは終始ファインモーションをマークしていた形で、結果的には自身があまり得意とはしない上がりの競馬になってしまったことが敗因です。自ら動いていれば、結果は違っていたとは思いますが、オースミハルカは交わせても、ファインモーションまではやはり難しかったと思います。ダイヤモンドビコーとファインモーションですが、この2頭は他の2頭を牽制していたのも事実だと思いますが、それに加えてやはり斤量との戦いがあったのではないかと思います。両馬ともに初経験の斤量で、ダイヤモンドビコーは2キロ、ファインモーションは4キロもこれまでの最重量より増えていました。斤量はともに58キロですが、これは牡馬に換算すると60キロに相当するもので、休み明けだったファインモーションにとっては不安は相当なものがあったはずです。もちろん59キロを背負ったテイエムオーシャンも前走で同斤量を経験はしているものの、やはり騎手の心理としては馬にもあまり負担をかけたくないという心理が働くと思います。レース中は他馬を牽制するのと同時に、この斤量への不安によって、自ら動ける馬達が自ら動かずに結果的に仕掛けが遅れてしまったということだと思います。通常2頭が牽制しあって共倒れになるというのは両馬ともに差し馬や追い込み馬という場合がほとんどで、このように自在に立ち回れる馬の場合は少ないのですが、今回は斤量という不安材料が加わったために、このような結果になったのだと思います。

 各馬ともに今後のローテーションは不明ですが、G1であれば、ここまでの酷量を背負わされることはありませんから、今後はより軽い斤量で出れるので、このようなことはもう無いと思います。
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