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メジロの血を継ぐ歴史的名牝
Contents
サンデーサイレンスへの抵抗
メジロ三大牝系
大久保厩舎へ
GIホースへ
クラシック戴冠
オークスに向けて
2冠目
牡馬の壁
4つ目のG1制覇に向けて
女傑を倒して
再始動
連覇
やはりメジロの馬
Chapter 2
メジロ三大牝系
 メジロ牧場は有数のオーナーブリーダーとして知られているが、生産の根幹を成す牝系に、太い三本の軸があることでも有名だ。メジロラモーヌ、メジロアルダン、メジロイーグルらのアマゾンウォリアー系、メジロティターン、メジロフルマー、メジロライアンらのシェリル系、そして、メジロモントレー、メジロヘンリー、メジロボアールらのメジロボサツ系の三本柱である。仔分け(生産名義は吉田堅)のアサマユリ系(メジロデュレン、メジロマックイーン、メジロファントム、メジロトーマスなど)を含めて「メジロ四大牝系」と呼ぶ人もいるが、いずれにしても優秀な牝系に支えられている点が象徴的と言えよう。
 メジロ牧場の生産の特徴として、種牡馬に自家生産馬(要するにメジロの馬)を多用する点も挙げられる。メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンと、3代連続で天皇賞馬が出たのも、自家生産馬にこだわるメジロ牧場ならではの偉業と言うべきであろう。
 その意味では、メジロドーベルはいかにもメジロらしい馬といわねばならない。父がメジロライアンで、母メジロビューティー(メジロボサツ系)という血統が、生粋のメジロっ子であることを示している。