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キングカメハメハ 名手が言った“誰が乗っても勝てる馬
Contents
歴史的名馬
静かな鼓動
クラシック候補の一角
価値ある敗北
別馬
NHKマイルカップ圧勝
誰が乗っても勝てる馬
またもや圧勝
早すぎる引退
Chapter 7
誰が乗っても勝てる馬
 NHKマイルカップを圧勝したことで、キングカメハメハがダービーで1番人気になるであろうことは確定的な状況になっていた。そんなダービーを目前に控えた松田国調教師は、先輩のNHKマイルカップ・ホースと比較し、
「クロフネはハロン11秒台のラップをいくつも続けられる馬でしたが、カメハメハはそのどこかに10秒台のラップを織り交ぜることができる馬です」
 と、クロフネを上回る評価を与えていたのである。そういえば、クロフネのNHKマイルカップは辛勝であった。対照的な圧勝劇を演じたキングカメハメハに、確かな手応えを感じていたのだろう。
 松田国師同様に、鞍上の安藤勝己も最大級の評価を与えていた。
 筆者は某誌でアンカツの連載を担当しているため、毎週彼と話しているのだが、当時、アンカツはいつもこんなふうにいっていたものだった。
「カメ(安藤勝己は愛情を込めてこう呼んでいた)は本当に強い。乗り方に注文がつくわけでもありませんし、誰が乗っても勝てる馬ですよ」
 そして、その後に、
「“ダービーはプレッシャーとの戦いですか?”と、よく質問されますけど、それほどプレッシャーは感じないんですよね、まあ、まったくないといえばウソになるんでしょうが、ガチガチに固まってしまうような重圧ではありませんからね。まさに、“どこからでもかかって来い!”って感じです」
 と続けたものだった。
 この安藤勝己の言葉こそが、キングカメハメハの強さを端的に表現したものといっていいだろう。
 ダービーを直前に控えた陣営には、自信が満ち溢れていた。