「この世に指数上位馬を買って当たる指数は山ほどあります。しかし、指数上位馬を単純に買うだけでいい指数は存在しません。」
ＡＢ値――ABsolute value（競走馬絶対能力値）は、その現状を憂いた開発者の川崎好雄氏が、単純に指数上位馬の馬券を買うだけで、好成績が期待できるように開発した指数である。
他のファクターを参照するなど、ひと手間かけなければ軸馬を探すことすら困難な指数も多い中、ＡＢ値は競馬を知らない人でもシンプルに活用できるわかりやすさが最大の特徴となっている。
特に南関東競馬では、新聞の予想印が幅を利かせ、指数予想で馬券を買うファンが圧倒的に少ないため、単純にＡＢ値１位馬の単勝を均等に買い続けるだけでも通用する、という驚くべき結果が出ている。
●南関東版ＡＢ値の基本組成について
南関東版ＡＢ値を算出する計算式は以下の通り。
ＡＢ値＝指数化（基本能力値＋調教厩舎補正＋競馬場間補正）
（※最高指数９０、最低指数４０になるように調整。）
＜基本能力値＞
ダートしか存在しない地方競馬のコースは、トラックバイアスの影響を受けにくく、中央版よりもさらに精度の高い基本能力値が算出できる。
計算方法は中央競馬のＡＢ値と同じ。
＜調教厩舎補正＞
中央競馬と違い、毎開催に出走してくる地方競馬では、追い切りを行わないことも多い。そのため、中央版と違い、調教タイムよりも、厩舎コメントや調教コメントを重視した補正が行なわれている。
なかでも、川崎氏によれば地方競馬の専門紙コメントは、中央競馬と違い“ヤリ・ヤラズ”がはっきりしている特長があるという。
厩舎コメントのデータベースは、この独特の特徴を生かして作成されており、コメントのポイント化は中央版とは異なるものになっている。これによって、南関東ならではの指数化に成功するとともに、能力値の精度を上げることが可能となった。
＜競馬場間補正＞
川崎氏いわく、南関東４場の中で大井競馬のレースが最もレベルが高く、逆に浦和競馬のレースが最もレベルが低いことは、南関東競馬を日常的にやっている人には常識だという。
そのため、例えば浦和競馬所属馬が大井開催に遠征する際は、指数を少し低めに補正する必要がある。南関東以外の競馬場から遠征してくる馬にも、同様の補正が行なわれている。
指数の提供について
■ 原則、南関東競馬全レースの情報提供。（代替開催は除く）
■ レース前日の１９時目安で公開。
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