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久根崎氏のレース回顧
2003-05-18 東京 11R [ 京王杯スプリングカップ ] 2003/05/22 07:06
 最初にお断りですが、タイトルのレースと内容とは全く関係ありません。

 今週から、全国の競馬場とウインズで、新しいマークカードが利用に可能になります。主な改善点は2つで、ひとつは、ボックス買いでの頭数の制限が無くなったことですね。これにより、フルゲートの最大頭数である18頭までのボックスが1枚のカードで買えるようになります。馬連では153通り、馬単で306通り、3連複では816通りになります。3連複の先週までの平均配当は21900円程度ですから、816点全てを買うとほぼ損をすることになりますが、頭数に敏感な3連複ですから、18頭立てと2頭増えるだけでも平均配当は37500円程度まで跳ね上がりますので、1番人気が4着以下に負けるという確信があれば1番人気を外した残りだけを買うというのもありかもしれません。まあ人気薄同士の組合せはほぼ必要ないのも事実ですが。先々週のNHKマイルCでは96490円の配当ですから、何も考えずに816点買ってもプラスになりますが、まあお勧めできるような買い方ではないですね。話のネタとしては面白いかもしれませんが。まあこの買い方のポイントは、全通り買うので必ず当たるということですね。少なくとも丸々損をするということは無いです。もちろんプラスになる可能性も低いのですが。逆に、1〜2頭切って買うというのも面白いかもしれません。来なければ当たり、来たらハズレ、特に人気馬を切っていれば、高配当は必至ですから、別の意味で人気馬に注目してレースを見れますね。

 そして、もうひとつの改善点は3連複の1頭軸流しが可能になったことですね。これによって、ほとんど発生していない人気薄馬同士の目を外すこともできるようになりますし、少なくとも買い方のバリエーションが広がりますので、現場で買う場合にはかなり重宝するかもしれません。もちろん全ての目を同一金額しか買えませんので、相変わらず不便なことは間違いないのですが、とりあえず買いたい目はこのマークカードで買って、あとから厚く買いたいところだけ、個別にマークするという方法もありますね。また、ボックスで買う場合でも、ボックスとこの1頭軸流しを併用すれば、ボックスの中の1頭だけ厚く買うなんてことも可能ですので。ただ、それでもオッズの確認や資金配分等の便利さを考えると、やはりコンピュータの投票ソフトには遠く及ばないのも事実なので、この辺りだけを考えても、以前よりもさらに競馬場に出かける機会が減ってしまいそうなのも事実ではありますが。さらに3連単が発売されたらまず競馬場では買えないですね。オッズの確認は事実上無理ですし、マークするだけでも大変そうですので。

 この3連複の1頭軸流し対応マークカードがスタートすることで、上にも書きましたように、少なくとも人気薄馬同士の3連複の目の売り上げ比率が落ちることは間違いありません。これは、単純に考えれば、これまでの3連複の平均配当をやや押し下げる可能性があります。まあそれはデータでは確認しづらいので、実際にどう変ったかは確認することは難しいと思いますが。ですが、逆に人気薄馬同士で決まった場合の破壊力は増大することになりますので、大波乱の決着になった場合、100万馬券になる可能性はむしろ上昇していると思います。まあ狙うのが難しい100万馬券ですが、何か確信があれば買ってみるのも面白いかと。その場合、ここはむしろ人気薄馬同士の組合せ、つまりボックスマークカードの登場ですね。

 3連複全国発売開始以降、これまでに行われた3045レース中、9番人気以下の馬3頭で決まったのはわずか4レースです。とても狙えませんけどね…。
2003-05-11 京都 12R [ ] 2003/05/14 07:33
◆本年の新人騎手成績
集計期間:030301 〜 030511
ソート: 着別度数順
---------------------------------------------------------------
順位区分   着別度数      勝率 連対率複勝率単回値複回値
---------------------------------------------------------------
 1 安藤勝己 22- 23- 21-105/171 12.9% 26.3% 38.6%  88  83
 2 北村浩平  7- 4- 1- 68/ 80  8.8% 13.8% 15.0%  81  56
 3 長谷川浩  6- 5- 6- 58/ 75  8.0% 14.7% 22.7%  43  67
 4 佐久間寛  5- 1- 1- 55/ 62  8.1% 9.7% 11.3%  95  28
 5 加藤士津  3- 5- 3- 57/ 68  4.4% 11.8% 16.2%  296  87
 6 石橋脩   3- 4- 9- 67/ 83  3.6% 8.4% 19.3%  105  116
 7 生野賢一  3- 4- 4- 27/ 38  7.9% 18.4% 28.9%  42  88
 8 高井彰大  3- 1- 3- 36/ 43  7.0% 9.3% 16.3%  121  139
 9 南田雅昭  2- 4- 1- 51/ 58  3.4% 10.3% 12.1%  20  97
 10 松岡正海  1- 3- 1- 52/ 57  1.8% 7.0% 8.8%  44  136
 11 鈴木慶太  0- 0- 3- 22/ 25  0.0% 0.0% 12.0%   0  38
---------------------------------------------------------------

 上の表は、今年の新人騎手のこれまでの成績です。一応安勝も入れておきましたが、新人騎手というのは名ばかりなので、トップジョッキーの成績の基準みたいなものとして一緒に見比べて下さい。期間が同じなので、純粋に着度数順ですが、一応北村騎手がトップですね。ですが、中味をよく吟味すると長谷川浩大騎手の方が圧倒的に評価できることがわかります。

 下の表は東西の主場のみでの成績、つまり東京・中山・京都・阪神だけでの成績です。当たり前ですが、主場の方がリーディング上位のジョッキーが多く参戦していますので、騎手同士の戦いというだけでもローカル開催よりはレベルが高くなりますし、同時に有力馬もそれらの騎手が騎乗する可能性が高いということを考えれば、新人騎手にとっては、より厳しい条件での戦いを強いられているわけです。ですので、そこで好成績を挙げているということは、間違いなく実力があることを意味しており、上の単なる全体の勝利度数の表だけではわからない差を読み取ることができます。もちろん主場での騎乗機会がまだまだ少ない騎手もあますので、結論を出すには早すぎますが、少なくとも有力騎手の多い主場でこれだけの騎乗機会を与えられているという事実だけでも関係者に認められている判断はできます。まあデビュー戦で勝つような騎手ですから、実力以外のものも持ち合わせているのかもしれませんね。

◆東西主場のみ
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順位区分   着別度数      勝率 連対率複勝率単回値複回値
---------------------------------------------------------------
 1 安藤勝己 18- 21- 20- 93/152 11.8% 25.7% 38.8%  84  83
 2 長谷川浩  5- 5- 6- 47/ 63  7.9% 15.9% 25.4%  46  78
 3 松岡正海  1- 3- 1- 42/ 47  2.1% 8.5% 10.6%  54  165
 4 佐久間寛  1- 0- 0- 21/ 22  4.5% 4.5% 4.5%  27   9
 5 南田雅昭  0- 1- 1- 25/ 27  0.0% 3.7% 7.4%   0  50
 6 石橋脩   0- 1- 0- 2/ 3  0.0% 33.3% 33.3%   0  70
 7 高井彰大  0- 0- 2- 11/ 13  0.0% 0.0% 15.4%   0  210
 8 生野賢一  0- 0- 1- 2/ 3  0.0% 0.0% 33.3%   0  73
 9 鈴木慶太  0- 0- 0- 5/ 5  0.0% 0.0% 0.0%   0   0
 10 北村浩平  0- 0- 0- 5/ 5  0.0% 0.0% 0.0%   0   0
 11 加藤士津  0- 0- 0- 4/ 4  0.0% 0.0% 0.0%   0   0
---------------------------------------------------------------

 まだまだ成長途上でしょうし、知名度・認知度もこれから上がるでしょうから、人気やオッズでの取捨の判断は難しいところですが、現状では、単勝2〜4番人気程度で、オッズは3倍〜7倍程度あたりが狙い目ですね。

 表題に挙げたレースは長谷川騎手が3番人気で勝ったレースですが、長谷川騎手に注目して見ていた人であれば、スタートでやや出負けしにもかかわらず、その後内々でじっと耐えてた彼の冷静な騎乗ぶりには目を奪われたはずです。まだまだ東開催の人には馴染みが無いかもしれませんが、今後の活躍はかなり期待できると思いますので注目してみて下さい。

2003-05-04 東京 11R [ スイートピーステークス ] 2003/05/07 07:47
 2週間分のデータが集まりましたので、リニューアル後の東京コースの脚質別のデータを見てみました【表1】。開幕週後から感じていたのですが、こうしてデータを見てみると、明らかに傾向が出てきています。それは、逃げ・先行が以前より不利になっていることです。まあ直線が延びているのだから、当然と言えば当然なのですが、延びたのは30m程度ですから、全体から比較すればそれほど大きな変化とは言えないかもしれません。

 この時期は、開催替わりということもあって、本来であれば、通常よりも前が有利になる開催なのですが【表2】、現在のデータがそれを否定しているところがポイントで、もし現状でも例年通り前が有利な状況でこのデータだとすれば、今後開催が進めば、さらに逃げ・先行が不利になる可能性も考えられます。

 データの詳細を見てみると、去年の同時期と比較すると、率では逃げの成績がかなり落ちていますし、逃げ。先行とも回収値は大きく下げています。逆に本来なかなかプラスになることの無い中団(差し)の回収値が単複ともにプラスと、少し異常という感じもしますね。ただ、【表3】の全体の成績と比較すると、率の悪化はそれほど無く、回収値だけが悪くなっていることがわかりますが、これは、逃げ・先行は人気通りに来ているということを示しており、ここから穴馬は買いづらいということです。これまでであれば、東京コースでも人気薄の逃げ切りなんてこともあったわけですが、このデータからは、現状ではそういう穴馬はあまり期待できなくなってしまっているということですね。穴を買うのであれば、差し馬からということになります。特に、芝・ダート別のデータ【表4・5】を見てみると、ダートはまだ前有利の状況がうかがえますが、芝はもう完全に終っています。まだまだデータが少ないので、確定的なことは言えませんが、とりあえず今週はこの感触で予想した方が良さそうです。

【表1】リニューアル後の東京(過去2週間分)
----------------------------------------------------------
区分   着別度数       勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------------------------------
 逃げ   7- 5- 1-  35/ 48 14.6% 25.0% 27.1%  59  80
 先行  21- 16- 13-114/164 12.8% 22.6% 30.5%  82  86
 中団  12- 15- 23-164/214  5.6% 12.6% 23.4% 135  126
 後方   5-  9-  8-168/190   2.6% 7.4% 11.6%   47  54
マクリ    0-  0-  0-  1/   1  0.0% 0.0%  0.0%   0   0
----------------------------------------------------------

【表2】前年のこの時期の東京(2002.4.20 〜 2002.5.12)
----------------------------------------------------------
区分   着別度数       勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------------------------------
 逃げ  19- 10- 4- 61/ 94  20.2% 30.9% 35.1%  231  124
 先行  30- 46- 33-210/319  9.4% 23.8% 34.2%  104  124
 中団  29- 28- 43-436/536  5.4% 10.6% 18.7%   56   67
 後方  11-  6- 10-350/377  2.9%  4.5%  7.2%   21  35
マクリ   1-  0-  0-   1/  2 50.0% 50.0% 50.0%  230   80
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【表3】去年までの過去3年間の東京(2000.1.29 〜 2002.6.9)
--------------------------------------------------------------------
区分   着別度数       勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
--------------------------------------------------------------------
 逃げ   218- 159- 121-  902/ 1400 15.6% 26.9% 35.6%  156  121
 先行   600- 562- 530- 3244/ 4936 12.2% 23.5% 34.3%  105  100
 中団   443- 491- 528- 5877/ 7339  6.0% 12.7% 19.9%   63   73
 後方    94- 145- 176- 5174/  5589  1.7%  4.3%  7.4%   24   34
マクリ     4-   2-   7-  28/   41  9.8% 14.6% 31.7%  77  113
--------------------------------------------------------------------

【表4】リニューアル後の東京・芝(過去2週間分)
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区分   着別度数       勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------------------------------
 逃げ   2- 2- 1- 23/ 28  7.1% 14.3% 17.9%  23  55
 先行  11- 9- 5-  66/ 91 12.1% 22.0% 27.5%  77  55
 中団   7- 9- 15- 93/124  5.6% 12.9% 25.0%  197  120
 後方   5- 5-  4- 89/103  4.9%  9.7% 13.6%  87  51
マクリ    0- 0- 0-  0/ 0                
----------------------------------------------------------

【表5】リニューアル後の東京・ダート(過去2週間分)
----------------------------------------------------------
区分   着別度数       勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------------------------------
 逃げ   5- 3- 0- 12/ 20 25.0% 40.0% 40.0%  110  114
 先行  10- 7- 8- 48/  73 13.7% 23.3% 34.2%   88  126
 中団   5- 6- 8- 71/ 90  5.6% 12.2% 21.1%  49  134
 後方   0- 4- 4- 79/ 87  0.0% 4.6%  9.2%   0   56
マクリ    0- 0- 0-  1/  1  0.0% 0.0%  0.0%   0    0
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2003-04-27 京都 11R [ アンタレスステークス ] 2003/05/01 06:14
 アンタレスSでは、1番人気のゴールドアリュールが2着イーグルカフェに8馬身差をつける圧勝をし、力の差を見せつけました。ゴールドアリュールの単勝は1.4倍でしたが、果たしてこの1.4倍という単勝の期待値はどうだったのでしょうか。

 単勝1.4倍ということは、同じレースを10回行い、その内8回以上で勝てばプラスになります。あの8馬身差を見れば、10回やっても10回とも勝つようには見えますが、競馬は何が起こるかわかりませんので、それはなんとも言えません。

 この例えをもう少し詳しく説明すると、「同じレースを10回行い」の「同じレース」という前提条件ですが、これは、「馬券を購入する時点で得られる情報が全て同じ」ということですね。まあ一般的に言えば、「馬券締め切り時点までの情報」になります。これは過去の成績等はもちろん同じですが、それ以外に調教、馬体重、当日のパドックの状態や馬場状態等まで一緒ということですね。条件が同じであれば結果も同じになるわけですが、実際には、馬券締め切り後に発生する要因、または私たちがうかがい知る事が出来ない要因もありますので、それらが不確定要素として残り、これが「同じレース」を10回行った場合に毎回違う条件になりますので、それによって結果にバラつきが出る理由になるわけです。

 馬券締め切り後に発生する要因としては、スタートでの不利や道中の不利や故障、ペースや騎手のペース判断等でしょうか。あとは、私たちがわからない要因としては、騎手の心理状態や体調なんてのもあると思いますし、パドックや調教だけではわからない馬の状態というのもありますね。また、データ的には初条件となるようなことは、適性や相性の判断もできません。これらがわからないからこそ、たとえ確定要素から予想が完璧にできたと仮定しても、勝つ馬を100%当てることはできないわけです。

 前置きが長くなってしまいましたが、これらも含めて10回中8回勝たねばならないという1.4倍は期待値がプラスか?というと難しいところですが、まあ10回に1回も故障することはあり得ませんし、脚質的に不利を受けることも少ないでしょうから、8馬身差という着差だけの実力差が事前の予想でわかっていれば、1.4倍でも買えるのかもしれません。ただ、59キロの斤量も初めてでしたし、そのあたりを考えれば、このオッズでは買いたくても買えないという人もいたのではないかと思います。

 馬券の意味的には、単勝は馬単の総流しと同じになります(これは「競馬最強の法則」や「TARGET馬券新書」でも書いていますので、詳細はそちらを参照して下さい)。ということで、便宜上確定オッズを利用しますが、ゴールドアリュールからの馬単総流しの合成オッズを出してみると、これが1.53倍になり、単勝オッズよりも有利なことがわかります。本来であれば、単勝と馬単の控除率の差が5%分ありますので、単勝の方がつくはずなのですが、実質1.5倍以下ではその恩恵もありませんので、逆転まであったと言えます。1.5倍なら買ったけど、1.4倍だと悩むなんて人はいないと思いますが、このあたりのオッズで馬券を買う人にとってはこの差が大きいことはわかると思います。ですが、普通に馬券を楽しんでいる人にはこのオッズでもまだ買えないですよね。

 ただ、単勝を買おうかと考えていた人であれば、ゴールドアリュールが勝つのであれば、圧勝する可能性は高いと予想していた人も多いでしょうし、逆に負けるのであれば、惨敗する可能性もあると予想したのではないでしょうか。また、これは人気の逃げ馬であるスマートボーイにも言えることだと判断できると思います。ですから、ゴールドアリュールからスマートボーイへの馬連も馬単も買わなくて良い馬券と判断できるはずです。これを利用すれば馬単総流しという買い方が真価を発揮します。つまり、総流しだからこそその相手の1頭であるスマートボーイの目を切れるわけです。これを切ることによって、合成オッズは1.83倍まで上昇します。それでもどうかと悩むオッズですが、他にも正当な根拠があって切れる馬がいれば、合成オッズももっと上昇します。また、単純に「買う」か「切る」ということではなく、押さえに回したりと、相手によって資金の配分もできますから、それを利用すれば、合成オッズ以上に回収率を上げることができます。

 実際にこの方法で予想して馬券を購入したのですが、切った馬はスマートボーイ、トーホウダイオー、ミスイロンデル、サンライズキングの4頭だけで、のこり10頭の内、6頭をおさえに回して資金を配分し、結果的に回収率246%まで到達しています。切った馬が少ないのは、もともとは単勝を買うという予想から入っているわけで、連勝を買うという予想方では無いからですね。リスクをなるべく減らすためです。まあハナ差の3着のディーエスサンダーが来たら押さえ的中でしたが、それでも140%はありましたので、単勝と同程度にはなっています。

 1.4倍じゃとても手が出なくても、ゴールドアリュールの単勝が2.4倍だったら買っていたという人は結構いるのではないでしょうか。例えば10万円を賭けたとすれば、単勝であれば4万円の利益ですが、この買い方だと14万6千円と約3.5倍もの利益になるわけですから、オッズの見た目以上に差を感じると思います。逆に言えば、同一の4万円を儲けようとすれば、わずか2万8千円の投資で済みますから、投資リスクを減らすという考え方も成立します。この買い方では、人気どころではスマートボーイを切っていますが、リスクをそれほど取らずにここまで合成オッズを上げることができるというひとつの例ですね。まあ考え方にもよりますが、このオッズであれば期待値はプラス付近まで来ているのではないかと思います。

 一応この説明で納得してもらえる買い方にはなっていると思うのですが、この馬券、実は普通に眺めると、単勝1.4倍という超人気馬から馬単で10点も買うという、かなり弱気な馬券の買い方のように見えてしまいます。ですが、単勝という馬券自体が馬単で考えれば、総流しと同じ意味ですから、実際には相手を絞っている分、攻めているわけでして、決して弱気な馬券ということではありません。単勝的志向の予想なのか、連勝的志向の予想なのかで、馬券そのものの捉え方が変るということですね。

 枠連から馬連が中心だった時代であれば、単勝1.4倍の馬なんて、期待値的な予想を前提とすれば、切ってナンボという考え方も当然だったのですが、馬単や3連複と選択肢が増えた現状では、これに合成オッズや資金の自動配分という調味料を加えれば、単勝1.4倍の馬でも十分美味しく料理が出来るわけです。
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