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久根崎氏のレース回顧
2003-07-13 福島 11R [ 七夕賞 ] 2003/07/17 08:07
 下の表は2000年以降の中舘騎手の競馬場別の成績データです。騎乗数の少ない京都と阪神を除けば、やはり福島や新潟、そして中京や小倉というローカル開催での成績が良いのがわかります。逆に東京や中山の成績は他場と比較すると、かなり悪いのもわかります。となると、ローカル競馬花盛りのこの夏の時期は要注意ということになりそうです。

◆場所別集計
騎手:中舘英二
集計期間:2000.1.5 〜 2003.7.13
----------------------------------------------------------
 場所  着別度数         勝率 連対率単回値複回値
----------------------------------------------------------
 札幌   26- 30- 21- 182/ 259 10.0% 21.6%  83  67
 函館   32- 24- 32- 216/ 304 10.5% 18.4%  72  61
 福島   71- 70- 54- 437/ 632 11.2% 22.3%  56  66
 新潟   24- 24- 21- 140/ 209 11.5% 23.0%  56  70
 東京   11-  5-  9- 127/ 152  7.2% 10.5%  66  48
 中山   31- 34- 26- 359/ 450  6.9% 14.4%  52  50
 中京   66- 72- 49- 348/ 535 12.3% 25.8%  63  75
 京都   1-  1-  0-  5/  7 14.3% 28.6%  248  90
 阪神   2-  0-  1-  5/  8 25.0% 25.0% 1035  195
 小倉   42- 35- 28- 203/ 308 13.6% 25.0%  123  80
----------------------------------------------------------
中央開催  45- 40- 36- 496/ 617  7.3% 13.8%  70  52
ローカル 261- 255- 205-1526/2247 11.6% 23.0%  72  70
----------------------------------------------------------

 ですが、ローカル競馬と一口に言っても、実はその開催が主場として行われている場合と、東京や中山の裏として行われている場合の2通りがあります。例えば、先週まで行われていた福島開催や今週からの新潟開催は、東京や中山の開催から引き続く流れてで行われているもので、いわゆる「表開催」と呼ばれます。逆に春や秋に行われている福島や新潟の開催は東京や中山の裏で行われているために「裏開催」と呼ばれ、同じ福島や新潟で行われている開催でも区別して表現されることがあります。これは単にテクニカルに分類しているだけではなく、表開催は上級クラスのレースも多く組まれますが、裏開催では、上級クラスのレースは少なく、未勝利戦や500万下のレースばかりが組まれるという違いもあります。また同時にこのクラスの偏りの関係で、同じローカル競馬でも、表開催のときにはリーディング上位の騎手が多数参加しますが、裏開催となると、裏開催専門の騎手や若手騎手のように表開催ではあまり多く騎乗できない騎手がより多くの馬に騎乗するために参加したりしますので、騎手全体のレベルも表と裏の開催では違ってくるわけです。

 そして、下の表がその表と裏を区別して集計した成績です。今の時期の新潟や小倉を表開催と呼ぶ場合でも、函館や札幌を裏開催と呼ぶかどうかは、番組内容的に判断が難しいので、ここでは省きました。中舘騎手は、例年のこの時期は函館や札幌で騎乗していますので、いわゆる表のローカル開催での騎乗は少なく、2000年以降は下の表の福島と中京しかありません。その2ヶ所ともで表開催の成績が悪いわけですから、ローカル得意の中舘騎手と言えども、表開催ではとても積極的には狙えません。もう福島は終ってしまいましたので、このデータの意味は半減してしまっていますが、今週は新潟競馬で騎乗するようですから、新潟競馬場でも一応生かせると思います。もちろん直線が延びた新潟コースは中舘騎手向きではないかもしれませんが、内回りやダートコースであれば、むしろ買われる可能性もあります。

 そして、中舘騎手は、下のデータの通り、表の新潟開催で騎乗するのは実はこれが初めてになります。下のデータの裏・新潟の分は全て新しい新潟競馬場でのものですから、中舘騎手の新潟での成績は一応連対率23%というようなデータにはなっているわけでして、数字的にはかなり良いように見えますので、その分も買われることを考えれば、期待値的にはむしろ積極的に切りたいですね。もちろん全く来ないなんてことはありませんから、あくまで期待値的にという判断です。

-----------------------------------------------------
場所   着別度数      勝率 連対率単回値複回値
-----------------------------------------------------
表・福島  5- 10- 8- 82/105  4.8% 14.3%  61  57
表・中京  9- 13- 9- 91/122  7.4% 18.0%  58  72
-----------------------------------------------------
裏・福島 66- 60- 46-355/527 12.5% 23.9%  55  67
裏・新潟 24- 24- 21-140/209 11.5% 23.0%  56  70
裏・中京 57- 59- 40-257/413 13.8% 28.1%  64  76
裏・小倉 42- 35- 28-203/308 13.6% 25.0%  123  80
-----------------------------------------------------
2003-07-06 阪神 12R [ ] 2003/07/10 06:04
 先週、武豊騎手が今年の100勝目をあげました。今年前半分の6月末までで99勝でしたので、年間だと198勝換算になります。後半は海外への遠征もあるようですが、年間200勝を目指しているのではないかと思います。海外へ遠征してしまうと、ちょっと数字的に難しい感じもしますが、この成績でも春シーズンはやや不振でしてので、後半スランプが無ければ、可能性はあると思います。もちろん海外遠征でどれくらい休むかがポイントにはなりますが。

 春シーズン不振と書きましたが、それはデータ的にも現れています。

年月  勝数/騎乗数 勝率 連対率
---------------------------------------
2003年1月 19/ 65 29.2% 41.5%
2003年2月 14/ 69 20.3% 43.5%
2003年3月 21/ 84 25.0% 41.7%
2003年4月 18/ 68 26.5% 36.8%
2003年5月 14/ 76 18.4% 31.6%
2003年6月 13/ 67 19.4% 28.4%
2003年7月  5/ 17 29.4% 47.1%
---------------------------------------
2002年   133/457 29.1% 43.5%
---------------------------------------
(地方競馬での騎乗は含まず)

 去年の年間の成績と比較すれば明らかなように、5月と6月はかなり成績を落としています。ですが、データはまだ少ないですが、数字的には7月は好調時の成績に戻っていますので、そろそろそのスランプ状態を脱出して本来の成績に戻ってきた可能性もありそうです。例年の成績であれば、5・6月であと15勝程度はできていたのではないかと思いますので、それを考慮すと、年間換算で220勝程度になり、騎乗1日分で約2勝の換算ですから、10日間程度、つまり5週間程度は休んでも大丈夫ということになります。

 まあこんな推測をしてもあまり馬券には役立たないと思いますので、少し面白いデータを。以下のデータは、武豊が6番人気の馬に騎乗した年別の割合です。

年月 勝数/騎乗数 勝率 連対率 6番人気以下の割合
---------------------------------------
1987年 69/554 12.5% 23.8% 41.3%
1988年 113/669 16.9% 30.6% 27.1%
1989年 133/726 18.3% 34.0% 16.8%
1990年 116/723 16.0% 32.4% 19.1%
1991年 96/642 15.0% 29.1% 19.2%
1992年 130/606 21.5% 34.5% 19.3%
1993年 137/699 19.6% 39.2% 12.4%
1994年 134/582 23.0% 38.8%  8.8%
1995年 134/693 19.3% 34.3% 10.8%
1996年 159/755 21.1% 34.0% 15.9%
1997年 168/722 23.3% 37.1% 14.3%
1998年 169/749 22.6% 36.6% 11.2%
1999年 178/809 22.0% 39.6%  8.9%
2000年 130/552 23.6% 36.2%  7.4%
2001年 65/355 18.3% 31.5% 11.3%
2002年 133/457 29.1% 43.5%  4.4%
2003年 104/446 23.3% 37.7%  7.4%
---------------------------------------
(地方競馬での騎乗は含まず)

 6番人気以下の割合が段々と低くなっていくのがわかると思います。これはもちろん有力馬に騎乗する割合が増えることもありますが、より人気が過剰になっているということも理由として挙げられます。去年は457回騎乗して6番人気以下の騎乗はわずか20回だけですから、人気薄で武豊が突っ込んで来るというのがいかに非現実的なことかがわかると思います。また、今年の分のデータは約半年分ですから、もしこのまま休まず騎乗すれば年間で900鞍と過去最高ペースになっていることにも注目です。その分、今年はやや6番人気以下の馬の騎乗が増えているのかもしれません。

 このまま好調を維持すれば、海外遠征をしても、その日数によっては年間200勝も可能と書きましたが、そのためにはやはり有力騎手が3場に分散するこの夏開催にできるだけ多く勝っておきたいという気持ちは強いと思いますので、まあ人気になる騎手なので期待値的には手を出しづらいですが、的中させるためには積極的に狙う必要はありそうです。
2003-06-29 阪神 11R [ 宝塚記念 ] 2003/07/03 02:26
 先週は2億円のミラクル馬券騒動で持ち切りでした。TARGETでJRA-VANの時系列オッズを確認すると、画面内で即座に1200万円と確認できましたので、ヒシミラクルのオッズが1.7倍になったのを見た時点でだいたいの金額はわかりましたね。TARGETの時系列オッズの区間推定票数はオッズから逆算しているデータですから、もちろん誤差はありますが、このくらいわかれば十分でしょう。この件のせいかどうかはわかりませんが、宝塚記念が終ったあとに最終的な時系列オッズを取ろうとしたら、JRA-VANがかなり重くて断念してしまいました。もし秋のG1あたりでまたオッズが大きく動くようであれば、今度はその時点で重くなるかもしれませんね。

 さて、それとは別にもうひとつ地味な話題もあります。それは、去年の馬単・3連複発売以降、日曜日の函館開催では、1場で初めて万馬券がひとつも出なかった日だったということです。データはかなりの部分を手作業で確認しましたので、間違っているかもしれませんが、自分の記憶でも無かったと思いましたので、多分初めてだと思います。人気的にも1・2着は全て5番人気以内でしたし、そのせいか、競馬専門誌では馬単でパーフェクトを達成したところもあったとか。まあ最大の要因はやはり頭数ですね。現在の万馬券の約半分は3連複で、3連複は頭数によって、その組合せ数が大きく変化しますから、頭数が少ないと必然的に荒れなくなります。

◆頭数別の万馬券レース発生率
集計期間:020615 〜 030629
----------------
頭数  万馬券R率
----------------
5頭立  0.0%
6頭立  0.0%
7頭立  5.9%
8頭立 11.3%
9頭立  9.5%
10頭立 20.3%
11頭立 22.3%
12頭立 35.1%
13頭立 32.8%
14頭立 43.3%
15頭立 44.5%
16頭立 45.6%
17頭立 47.9%
18頭立 54.7%
--------------
全   39.3%
--------------
芝   40.9%
ダート 37.2%
--------------

 この表は、どれかの馬券が万馬券になったレースの頭数別の発生率です。発生率が頭数に大きく影響を受けていることがわかると思います。まあどれかの馬券といっても、ほぼ3連複か馬単のどちらかですが。だいたい波乱になれば3連複はほぼ万馬券になりますが、3着に人気馬が来たときは、馬単のみ万馬券になるというケースもありますので、全体で3連複の万馬券発生率が約3割、馬単が2割で、重なる部分がありますので、いづれかの馬券が万馬券になるレースの割合は約4割になります。1日36レースあると、約15レースで万馬券が発生しているという感じですね。1場あたりだと5レース程度です。馬単・3連複発売以降、まあこんな状況のもと、これまでもう1年経ったわけでして、その4割という感覚を体が覚えてしまっていると、この函館開催は異質に感じるかもしれませんね。同期間の函館全体の発生率も31%程度、全体よりは10ポイント程低くなっています。意識の切り替えをしっかりとするためにも、まずはそのレースの頭数はしっかりと確認した方がいいでしょう。

 また、全体的に堅めの傾向になったのは、頭数だけが原因ということではなく、やはり前にこちらにも書きましたが、クラス移動によって上下のレベルの差が開いていることも挙げられると思います。能力差が大きければ、勝負になる実質の頭数はさらに少なくなるわけですから、より波乱の要素が減るということです。ただ、こちらに関しては、開催が進んで行けば上のレベルの馬は勝ちあがって行きますので、上下差は縮まって来るはずで、この影響は徐々に薄れてきます。
2003-06-22 阪神 11R [ プロキオンステークス ] 2003/06/26 04:27
 過去にも何回か、いろいろなところで書いていますので、またかよといわれる方もいると思いますが、阪神のダート1400mの枠順の有利不利について書いてみます。まあ結論から言えば、外枠がかなり有利です。理由の詳細は不明ですが、下のデータでも明らかなように、率だけでなく回収値も高く、現状でも十分利用価値のあるデータと言えます。同じ枠番別や馬番別のデータを出して半年前とか1年前にも同様のことを何回か書いているのですが、それ以降のデータ、つまり公開した後のデータだけに限定しても、外枠有利のデータが出ますので、これはかなり信頼度の高いデータだと言えます。一応枠に関するデータを出しますので、少頭数では意味がありませんので、データは14頭立て以上に絞りました。また能力差で上下の能力差が大きいと思われる新馬戦や未勝利戦は除外しています。あと、このレースのデータを含めないために、一応前開催までにしてあります。

◆阪神ダート1400メートル・枠番別成績
500万下以上・14頭立て以上(1998年〜2003年4月20日:139レース)
----------------------------------
枠番 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------
1枠 6.1% 8.2% 13.5%  33  40
2枠 4.2% 7.6% 18.6%  26  70
3枠 5.1% 12.7% 18.8%  29  71
4枠 6.5% 16.7% 24.0%  38  97
5枠 5.8% 10.9% 16.7%  61  62
6枠 7.6% 16.2% 21.9%  35  58
7枠 5.8% 10.5% 15.5%  99  53
8枠 10.1% 19.2% 24.3% 144 115
----------------------------------
◆馬番別成績
----------------------------------
馬番 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
----------------------------------
1番  5.8%  7.2% 14.4%  29  43
2番  5.8%  8.6% 15.1%  31  60
3番  2.9%  8.6% 19.4%  24  67
4番  7.9%  9.4% 17.3%  43  52
5番  4.4% 11.7% 16.1%  32  69
6番  3.6% 13.8% 20.3%  16  66
7番  4.3% 18.1% 28.3%  24  84
8番  8.0% 13.0% 21.0%  48  112
9番  7.3% 13.9% 16.8%  69  56
10番 5.0%  7.9% 14.4%  53  63
11番 10.1% 18.0% 22.3%  43  52
12番 5.8% 16.5% 23.7%  32  65
13番 7.2% 13.7% 17.3%  116  72
14番 5.8%  9.5% 16.1%  138  67
15番 8.1% 17.9% 23.6%  70  94
16番 12.4% 20.0% 23.8%  213  135
----------------------------------
大外 12.2% 20.9% 24.5%  174  120
----------------------------------

 実は、他にもコース別に内外の有利不利のみを検証したことがあるのですが、この阪神のダート1400メートルというコースは、JRAの全コースの中で一番内外の差が大きいコースです。つまり、外有利というだけでなく、内が不利というデータの使い方も可能です。もちろん内の連対率が0%ということではありませんので、全て飛ぶとかそういうことではありません。まあ期待値的な考え方を理解していれば、このデータの使い方もわかるとは思いますが、内枠から好走した馬は、不利な条件で好走しているわけですから、次走は「人気<実力」となる可能性が高いので、次走で狙えるということです。

 このプロキオンSについては、特別登録の段階で、有力馬が外に入れば堅めの馬券で、もし有力馬が内に入れば外目を中心に穴目の馬券で買うという想定は可能でした。出馬表を見た段階では、実力と枠番の有利不利を考えると、有力馬はほぼ全てスターリングローズより内に入りましたので、逆転の可能性は少なく、スターリングローズの有利は確定的と推測でき、あとは穴目で外枠へ流してみる、という馬券は、事前にこのデータを知っていれば十分買えたのではないかと思います。

 この馬券の買い方については多分期待値的にはプラスだと思いますが、もちろん競馬ですし、この買い方は各馬の実力の評価を中心にして予想をしているわけではありませんので、的中するかどうかに関しては、サイコロを振るようなもので、たまたま当たったとも言ってもいいくらいなのです。ただ、そのたまたま当たる確率に対して配当が十分に大きかったということで、それについては事前に判断が可能だったということですね。これが期待値的な考え方で、上記のデータはその元になるデータということです。期待値を中心にした予想は、当てるための予想ではなく儲けるための予想と言えます。もちろん期待値をできるだけ早く収束させるためにはある程度の的中率も必要ですから、オール・オア・ナッシングではなく、的中もある程度考慮した期待値寄りの予想というのがベストだと思っています。もし純粋にこのデータで期待値だけで予想をすると、多分8枠から買うということになると思いますが、外枠有利も考慮して実力馬のスターリングローズを軸にすることで、的中率の方にも擦り寄りながら、さらに外枠を中心に買うということで、期待値の向上をはかっているわけです。
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