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久根崎氏のレース回顧
2003-10-05 中山 11R [ スプリンターズステークス ] 2003/10/09 12:16
 さて、今週から東は東京、西は京都開催になります。開催が変ると、馬の適性の違いで、前走成績の内容がそのまま次の開催で再現できるとは限りませんので、次走のその馬の人気が前走の成績で形成された場合は、人気と今回発揮される能力との間にギャップが発生しますので、そこを突いた予想をすると、期待値の高い馬を見つけることができます。中央競馬では全部で10場ありますし、地方や海外というケースもありますので、ある場所からある場所への開催替りというのは、組合せ的には多数存在しますが、実際には、東で走っていた馬はほとんどが次走も東のレースに出ますので、開催替りのパターンはそれほど多くなく、しかも、多くの馬が同じパターンになります。ですので、開催替りがあるたびにそのコースの違いを考えるのではなく、もう例えば阪神から京都への開催替りでは、どのような馬が狙えるとか、どのような騎手が狙えるということをあらかじめリストアップしておけば、それは毎年有効に使えるはずです。

 またコースが変れば騎手の心理も変ってきます。特に中山から東京コースに変る場合は、直線が大きく延びますので、仕掛けは遅くなりますし、それによってスタート直後の先行争いも減り、結果的にペースが遅くなる傾向があります。それに加えて、開催替りの芝コースは状態が良くタイムも速くなりますので、これらの結果として、開催替り直後は東京コースなのに、前残りなる傾向が見られす。

 また、この時期の東京開催は3歳の500万下のレースが無くなり、その代わりに500万下や1000万下のレースが増え、結果としてこれらの条件戦の1レースあたりの頭数が少なくなる傾向があります。これもペースを遅くさせる一因になります。

 この開催替りのパターンは春にもあり、その時期も同様に前残りになる傾向があったのですが、実は今年の春は例年ほどその傾向が見られませんでした。今年から東京コースのゴールの位置が変更になる等の改修が行なわれましたので、そのによる影響あるいはそれによる騎手の心理の変化の影響によるものかもしれません。ですので、この開催替りでも、例年通りの手法はそのままでは使えない可能性もありますので、毎年のパターンで攻めるのは少し控えて、様子を見た方がいかもしれません。特に芝コースの逃げ馬の成績の落ち込みが大きかったので、芝コースは注意が必要です。ただ、春は出走頭数が多くなるのに大して、この秋の時期は前述のように少頭数になる可能性が高いので、ペース的には春よりも遅くなる可能性は高く、春の傾向がそのまま使えるとは限らないことも注意する必要があります。毎日王冠も逃げ馬が穴馬として来ることが結構ありますが、過去の傾向という理由だけでは今年は逃げ馬は買えないかもしれません。まあ毎日王冠までは芝のレースも何レースも行なわれますので、それまでに傾向を確認できれば問題ありません。
2003-09-28 阪神 11R [ 神戸新聞杯 ] 2003/10/02 11:22
◆オールカマー

 今回は、表題の通りレース回顧を少し。まずは、オールカマーですが、こちらは少々レベルの低いレースになったようです。前後半で4秒以上ものタイム差があるように、ペース的にはかなりスローでした。勝ったエアエミネムは前で競馬をしていたので、その恩恵を受けていますが、他の上位馬は差して来ていますので、スローで差してきたのだから評価できるのかというと、これはそうでもなく、このレースの場合は、スパートの位置がやや早く、そのために、前有利な流れだったにも関わらず、前の馬が最後に止まってしまったために、差し馬が台頭してきたという流れです。勝ったエアエミネムは、その早い仕掛けを楽にこなしていますし、楽勝していますので、全体のレベルが低いとしても、この馬だけは別に評価する必要がありますが、やはり全体のレベルから考えると、この着差の分だけ人気が上乗せされるとすると、期待値的には低くなります。また他の馬は現状ではそれほど高い評価ができるものはおらず、もちろん戦う相手にもよりますが、展開や適性がハマったり、休み明けの上積みが相当見込めるような場合以外は買いづらいと思います。ただ、ダイヤモンドビコーに関しては注意が必要です。もちろん使うレースにもよりますが、それが牝馬限定戦であれば、この凡走によってむしろ期待値的に買える馬になる可能性があります。

◆神戸新聞杯

 サクラプレジデントの早仕掛けが目立ちましたが、これはやはり本番を意識したものでしょう。それで最後はゼンノロブロイに差を付けられてしまいましたので、止まったという印象も受けますが、他の馬には差されていませんので、それほど悪い結果ではありません。またあの着差を考えれば、多分、どんなレースをしていても勝てなかった可能性は高そうです。本番は京都コースで最後に坂はありませんし、ゼンノロブロイがいないとすれば、むしろ最有力だと思います。ネオユニヴァースに関しては、次走は3冠がかかっていますから、他の馬よりも本番へのウエイトが高いはずですので、このレースは度外視できるという判断も可能ですが、皐月賞・ダービーともに力でねじ伏せたというよりは、騎手の技量やレースの立ち回りの巧さで辛勝してきた馬ですから、そこからの上積みがあまり無ければ、3冠への期待や次走の乗り替りで人気になるようでしたら期待値的には買いにくい馬になると思います。

 競馬は着順という相対的な成績を争うものです。そして、着差や差し脚というものは、その相対的な成績が生み出す見かけ上の力の差なのですが、時間が経つとその評価は次第に絶対的なものだったという印象に置き換わる傾向があり、その点でその馬の力を見誤る可能性があります。もう少し簡単に説明すると、差し馬は、差される馬がいるからこそ差し馬なわけです。差し馬が先頭を走って、そこから豪快な末脚を繰り出しても差し馬とは呼ばれませんし、鋭い末脚という評価も多分得られません。逆に、差し脚が鋭くなくても、前にいた何頭かの馬がバテて、豪快に差しきったように見えれば鋭い差し脚として印象に残る可能性はあります。ゴール前の脚勢が鋭いかどうかは、人間の見た目だけでは簡単に判断できるものではありません。ですから、どうしてもその指標として、他馬との相対的な脚勢の違いで差し脚の程度を判断してしまいます。ですが、これはあくまで相対的な評価になるわけですから、本馬の差し脚を絶対的な評価とするためには、差された馬の力やバテ具合、全体のペースがどうだったのかも重視する必要があります。しかし、時間が経つと、そんなことは忘れて差し足の豪快さだけが印象に残ったりしますので、評価を誤ってしまうわけです。また、これは差し脚だけでなく、着差を評価する上でも同様です。ただ、末脚はレース例も多く、強烈な印象として残ることが多いだけに、惑わされることも多くなります。今回の2つのレースは、ともにこの点に関しても次走以降への各馬の評価がポイントになると思います。
2003-09-21 阪神 11R [ 関西テレビ放送賞ローズステークス ] 2003/09/25 09:48
 これまで何回かに渡って「馬券の買い過ぎ」について説明してきました。これは、ひとつのレースで、馬券を多く買えば買うほど、確かに的中率は上昇しますが、的中しても回収率が上がらなくなり、結果的に予想が正しくても儲からない買い方になってしまうので、避けるべき買い方だということです。また、例えば単勝1点という馬券と、その馬からの馬単の総流しの多点数の馬券は、馬券の意味的には同じ買い方だということを考えれば、単に点数が多いからといって買い過ぎということではなく、買い過ぎかどうかの判断は合成オッズの大きさで判断すべきということと、その合成オッズの計算方法や意味を前回説明しました。今回は、これまでの説明と少し重複しますが、やはり重要なポイントなので、この買い過ぎを避けるためにも、合成オッズの実践的な使い方を説明します。

 合成オッズの意味について簡単に説明すると、多点数の馬券をひとつの馬券とみなした場合のオッズということです。馬連の5点買いでも、単勝の1点買いと同じような感覚でオッズを見ることが出来ます。

 例えば、単勝3倍の馬だけを買い続けるとすれば、3回に1回以上的中すれば、収支がプラスになることは容易に理解できると思います。そして、3回に1回以上の的中が見込めないような賭けだったら賭けない方が良いという判断もできます。この感覚は、普段から確率や期待値をあまり意識していない人でも十分理解できるはずですし、馬券という賭けのゲームを続けていれば、無意識に体で理解できる感覚でもありますね。しかし、これが馬連5点買いだとどの程度的中すればいい馬券なのかが途端に理解不能になるわけで、体が反応しなくなります。結果的に的中率が十分に得られないような賭けでもしてしまったり、的中しても儲けが出ないような賭けにも手を出してしまったりするのです。

 しかし、これまで説明してきた合成オッズを利用すれば、複数の買い目の賭けを単勝1点と同等に扱うことが出来ますので、馬連5点買いでも買って良い馬券なのかどうなのかを感覚的に判断することができるわけです。もちろん感覚でなくても、統計的なデータとかその他の過去の自分の的中率等の客観的なデータで判断することもできます。また、単勝1.5倍の馬券なんて到底手を出さないう人でも、本命サイドを買うよう人なら馬連の多点数で合成オッズが1.5倍になっていることは良くあることで、それをそのまま買っているはずです。しかし、合成オッズがわかれば、その賭け自体が自分の感覚では受け付けないものだということは判断できますので、無駄な賭けや不利な賭けをしなくてすむようになります。

 また、馬券の買い過ぎという点から考えると、この合成オッズが低い場合は馬券の買い過ぎ状態ということになります。そのような場合は、たとえ見た目の点数が少なくても、そのレース自体の購入をやめるか、あるいは無駄な買い目を削って合成オッズを上げるように馬券を絞るという手段を選択することもできます。このようにして、購入前の段階で買い過ぎに気づくことで、不利な賭けを簡単に回避することができるようになりますので、可能であればできるだけ合成オッズを確認するようにして下さい。合成オッズは、拙作のソフトの「BET Master」や「TARGET frontier」で買い目を入力してオッズを取り込めば簡単に確認することが可能です。
2003-09-14 中山 11R [ 京成杯オータムハンデキャップ ] 2003/09/18 08:57
 今週は、先々週の「馬券の買い過ぎ」の話の続きです。

 馬券を当てたいという気持ちが強いと、ついつい点数が多くなってしまいがちになります。馬券は点数を多く買えば買うほど的中率は確かに上がりますが、回収率はむしろ75%から離れにくくなり、結果的に儲かる可能性を自ら放棄しているという話を書いてきたわけですが、実は「馬券の買い過ぎ」というのは点数で判断するものではなく、合成オッズで判断すべき、ということを前回書き、今回はこの合成オッズの意味を説明します。

 合成オッズとは、簡単に説明すると、2点以上の買い目のオッズをひとつのオッズとして表したものです。ルーレットに例えると、1つの数字に賭けると36倍で、2つの数字の間に賭けてどちらかで的中という賭け方の場合は18倍ですが、この場合、2つの数字にひとつずつ1枚掛けるのと、間に2枚賭けるのは全く同じ賭けになります。オッズで見ると、36倍の2点買いと18倍の1点買いは同じということになり、36倍の2点買いの合成オッズは18倍になります。これは馬券でも全く同じです。

 合成オッズの計算方法は自体は難しくありません。ただし、暗算するのは少々難しいですが。計算方法は、各オッズの逆数を加えていき、その数の逆数が合成オッズになります。上の例だと、1/36+1/36 = 2/36 = 1/18 となり、18倍になります。

 原理の説明をするためには、オッズとシェアの関係を理解する必要があります。シェアとはその買い目の売り上げ(票数)が全体に占める割合です。日本の競馬のオッズは基本的にこの売り上げのシェアによって算出されています。正確な計算方法は少々複雑なのでここでは省略しまして簡単な方法を紹介します。ただし、途中で切り捨て等の処理がありますので誤差はもちろんです。計算方法は、シェアの逆数に0.75を掛けたものがオッズになります。ある買い目のシェアが10%あるとすると、逆数は 1/0.1 = 10、それに 0.75 を掛けた 7.5 がシェア10%のオッズになります。ただし、単複の場合は、0.75ではなく0.8を掛けてください。

 今度は逆にオッズからシェアを算出する方法ですが、この逆を計算すればよいので、シェアは、オッズを0.75で割った逆数になります。簡単にすると0.75をオッズで割った値がシェアになります。5倍のオッズであれば、 0.75/5 = 0.15 で、15%となります。

 そして、合成オッズとは、各オッズをシェアに変換して加算し、そのシェアの合計を求め、そのシェアに対するオッズを出しているだけです。前述の合成オッズの計算方法には0.75が出てきませんが、これはシェアに換算するときと戻すときに、それぞれ掛けて割るので相殺されるために省略できるからです。

 さて、計算方法自体よりも、重要なのはその意味です。以上のようにオッズとシェアは表裏一体の関係になっていますので、ある買い目を買うということは、そのオッズのシェア分の買い目に参加したということなのです。

 5倍の馬券を買うということは、15%のシェアのある馬券を買っていることになります。さらにここに15倍の馬券を追加すると、15倍のシェアは5%なので、合計で20%分のシェアのある馬券を購入したことになります。そして、最終的に、ある馬券の全ての買い目を買うと、それは100%分のシェアに相当する買い目を買っていることになり、これは必ず的中しますが(的中率100%)、合成オッズは 1/1*0.75 = 0.75 となり、合成オッズは0.75倍です。つまり、最初から勝てません。当たり前ですね。回収率が75%に収束することが見えています。

 このように、馬券の点数を増やすということは、このシェアを増やしていることなのです。シェアを増やすことは、より当たりやすくなっていること(正確には、より当たりやすくなっていると思ってしまうこと)で、このシェアの増加が馬券の買い過ぎそのものなのです。つまり「買い過ぎ」という現象はまさにこのシェアがどのくらいなのかで判定すべきもので、決して点数だけで判断できるものではありません。目1点あたりのシェアの増加はオッズによって様々で、より低いオッズを購入することがシェアを大きく増加させ、100%の禁断の領域に近づくことを意味しています。逆に言えば、高いオッズの買い目であれば、シェアの増加は微々たるものなので、点数が増加しても買い過ぎになる可能性は低いわけです。

 買い目の点数が多くなることは、馬券の見た目としても恥ずかしい感じがしますので、抵抗があるかもしれませんが、実際には合成オッズが重要なのですから、点数自体についてはあまり気にしなくても良いのです。特に来年から始まる3連単を購入するのであれば、多点数が当たり前ということにもなりますので、多点数にアレルギーがあるような人は、早めに免疫を付けておいた方が良いかもしれません。

 次回は、この「買い過ぎ」防止のための「合成オッズ」の使い方の基本を説明したいと思います。


【合成オッズの利用上での注意】
 合成オッズは、基本的には的中の目が一種類の同種の馬券で利用します。つまり、全点購入した場合に1点だけ的中する馬券です。単勝、枠連、馬連、馬単、3連複ですね。複勝やワイドでは少々特殊になります。また、違う種類の馬券では合成オッズは基本的には出せませんが、各目が同時に的中しないのであれば、合成オッズを出しても構いません。これは、数学的に言うと、確率の加法定理を利用しているからです。ただし、同時に的中するような場合でも原理が理解できていれば利用は可能です。例えば、馬連と馬単と3連複を何点かずつ買った場合、馬券の種類が様々ですので、基本的には合成オッズは出しても意味がないのですが、的中が1点であれば、その合成オッズで問題はなく、さらに2点的中した場合は単純に合成オッズを倍にした値になります。また、3点的中の場合は3倍というように、あらかじめどのように的中するかがシミュレーションできていて、その上で資金配分等ができていれば、それで使い分けられるので、実際の使用には全く問題はありません。同様に複勝やワイド馬券でも1〜3点で的中する可能性が考慮されていれば利用は可能です。
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