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久根崎氏のレース回顧
2004-03-27 阪神 9R [ AM神戸賞仲春特別 ] 2004/04/02 01:13
 先週も少し書きましたが、先週から夜間発売が開始されました。まあ買える人はIPATのユーザーのみですから、売り上げもそれほどは多くないようですが、今後は当然増加すると思いますし、夜間じゃないと買えないという人も結構いると思いますので、間違いなく継続して欲しいサービスです。また、深夜のオッズを時系列オッズで見てみましたが、たとえば単勝に限定すると、やはり売り上げ規模は全体の数パーセントですから、数千円でも投票すれば、即座にデータとして出てきてしまいますね。なかなか見ていて楽しいです。

 表題のレースですが、このレースは距離別指数トップのイーグルスウォードが勝ちましたが、当日の馬体重+40キロの発表を見て敬遠されてしまった人も多いかもしれませんね。ただ、この馬は元々は上の1600万下でも好走経験のある馬ですし、なにしろハンデ戦でトップハンデというハンデキャッパーも実力を認めていた馬でした。それに、今回の体重付近での好走例もありましたしので、この+40キロだけで切るのは少々早合点かもしれません。

 また下の表は馬体重が+20キロ以上で出走してきた馬の距離範囲別の成績ですが、勝率や複勝率では距離が延びると綺麗に率が低下していることがわかるように、短距離戦であれば、まだ大幅馬体重増は狙えるわけです。

 また、この時期というのも、古馬戦に限れば、未勝利戦が無いわけですから、下から勝ちあがってくる新興勢力というものはほとんど無いわけで、下級クラスは勝ち抜け戦状態になっており、春競馬が終るまでは日に日にレベルが下がっていきます。ですから、休み明けの馬にとっては、むしろ相手が弱化している可能性も高く、しかもこの馬は格上で好走していた実力馬ですから、たとえ実力が100%出せなかったとしても、あっさり勝っても不思議ではありません。

 もちろん、このような条件で圧倒的1番人気というのであれば、凡走の方に賭けるのもまた手筋ですが、この馬体重発表でむしろ人気を落としての11.5倍でしたので、この条件であれば、買う側に回った方が期待値は高いと判断できるオッズだったと思います。

◆距離別集計
集計期間:990404 〜 040328
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距離範囲     着別度数          勝率 連対率 複勝率
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1000m〜1300m  68- 63- 59- 912/1102  6.2% 11.9% 17.2%
1400m〜1600m  25- 27- 27- 423/ 502  5.0% 10.4% 15.7%
1700m〜2000m  51- 51- 54- 974/1130  4.5% 9.0% 13.8%
2100m〜2400m   2-  3-   1- 42/  48  4.2% 10.4% 12.5%
2500m〜      1-  0-   0- 26/  27  3.7%  3.7%  3.7%
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2004-03-21 中山 11R [ フジテレビ賞スプリングステークス ] 2004/03/25 02:50
 後方から追い込んだ2頭が1・2着をしているので、ハイペースでハマったという印象を受けるかもしれませんが、実際には3着馬は前残りしているように平均ペースです。上位2頭に関しては、上がりタイムの方が前後半差で1秒以上も速く、むしろスローペース並みの脚を使っていると言えます。この2頭にとってはむしろ平均ペースよりはやや遅いという印象で良いと思います。

 競馬ではよくレースのペースと言われますが、基本的にはレースにペースは無いと考えています。もしあるのであれば、それは逃げ馬のペースですし、またペースというものは個々の馬の能力を基準として決まるはずのものですから、個々の馬ごとにペースがあると考えた方がより正しい結論を導けるはずです。

 たとえば、仮に未勝利戦にオープン馬が1頭出走した場合、未勝利馬がハイペースで走っていても、オープン馬にとってはスローと感じるかもしれません。ですが、現在のような逃げ馬のラップでペースを判断していると、これもハイペースということになってしまいかねません。このスプリングSのように、2歳や3歳限定の重賞レースでは、頭数が少なかったり1勝馬も多く混じっていたりと、出走している馬全体の能力のバラつきが大きくなることが多く、このようなレースで「レースのペース」という言葉を安易に使うのは少々危険です。古馬になって、クラスも細分化され、多く馬が自分の能力に見合ったクラスに定着できるようになれば、全馬の質が近くなりますので、「レースのペース」という言葉を使っても、まだ大丈夫だというところです。

 さて、話はガラっと変わって、今週から日曜日分の前日発売というか夜間発売が開始されます。日曜日は朝から外出される方も多いと思いますので、朝早くから外出するという場合でも事前に投票できますので、そういう点でも便利になりますが、それ以外にも、このサービス開始によって、日曜日分のオッズが前日の夜から入手できるようになるというメリットもあります。同時に、これまでのように日曜日の朝とか午前中にその日の馬券をまとめて買っていたような人にとっても、その時点でのオッズの信頼度がかなり上がるはず(これまでよりも最終オッズに近い値になっている可能性が高いということです)ですので、この夜間発売は、多数の人にとってメリットがあると思います。

 もちろん前日段階では投票総数も少ないですので、翌日の馬券の参考になるかどうかは微妙ですが、全く無いよりは意味がありますし、例えばより票数の多い馬連や馬単のオッズから単勝オッズを補うような形の値を出して行けば、単なる単勝オッズよりも確定オッズにより近い値を出すことはできると思います。また、時系列オッズデータを利用すれば、長い深夜の期間を全て監視できますので、これもまた面白いデータが出せるかもしれません。競馬のデータを提供しているJRA-VANは4月6日からData Labという新しいサービスを開始しますが、それに加入していれば、そのサービスに対応したTARGET frontierを利用することで、一切の追加料金無しで時系列オッズも見放題になります。こちらも深夜でも全オッズデータ及び時系列オッズデータを提供するそうなので、他にもData Labのデータを利用する可能性があるのであれば、IPATでオッズを取得して見るのよりは手間も時間もかからないと思います。とりあえずは、前日あたりのオッズと最終オッズがどの程度違うのか、また時系列オッズの票数の増え方等を見極めてみたいですね。なかなか面白そうです。
2004-03-13 中山 11R [ ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス ] 2004/03/19 02:31
 意外と認識されているようでされていないのが牝馬限定戦の扱い方でしょうか。この中山牝馬Sでも牡馬との対戦で実績のあった馬が上位に来て波乱になっています。

 レースに出走できる馬が「牝馬限定」のように限定されている場合、その限定のされ方の程度にもよりますが、間違いなく母集団全体のレベルが落ちますので、結果としてレースのレベルも低下します。ですが、牝馬限定戦の場合は、重賞レースも多くG1レースもありますので、戦歴の見た目が派手になるためか、牝馬限定戦だということをあまり意識せず、単に重賞実績という感じで評価してしまい、ほとんど割り引きをしないで見ている人が多いようです。特に、今回のように、そのレースも牝馬限定戦の場合は、相手も牝馬ということのためかその傾向がより強く出ているようです。

 牝馬の場合、2歳当時はまだ牡と牝の差があまり無いと言われている時期でもありますし、またレースも短距離が中心ですので、牡馬とのレースでも十分に戦えます。そして、2歳末から3歳にかけてはほとんどの馬が牝馬限定戦を使い続けますので、その間に派手な戦跡を残してしまうと、その後に過剰に人気になるケースが多いようです。また、逆に牡馬と戦ってきているような馬は、相手が牝馬だけに限定されれば、間違いなく相手関係は楽になりますので順位を上げてくるわけで、人気も考えれば、馬券的妙味は常にこちらにあります。

 牡と牝の差で言えば、コーナーが4回以上あるようなコースではその差がつきやすく、逆にスピードだけで押し切れるような条件では差がつきにくいので、1800m以上の牡とのレースで好走していれば、同クラスの牝馬限定戦では間違いなく上位に評価できます。

 また、仮に実力的に同程度だとしても、牡馬と戦ってきている馬の方が必ず人気を落としますので、期待値的に考えれば、実力的にはやや劣っていても買う価値があることになります。今回の決着は距離別指数でも上位同士だったように、その辺りまで加味されている指数であれば、人間のような戦歴の派手さという見た目の先入観が入らない分、正確な数値が出ます。ただ、今回のレースでは、トップハンデのローズバドは負けたものの、斤量順で2位と3位の馬で決着しているように、ハンデキャッパーはやはりしっかりと見ているということもわかりますね。
2004-03-07 中山 10R [ サクラスターオーメモリアル ] 2004/03/12 01:53
 そろそろ暖かくなってきて、芝のレースも増え始める頃で、ダートから芝への転戦組も多くなる頃だと思いますので、ZI指数のポイントを少し紹介します。

 この指数は、基本的には人気との相関関係が強い指数です。逆に人気順とかけ離れた数値になっている場合は、指数か人気のどちらかを疑ってください。その場合、指数を疑うかどうかの判断はそれほど難しくはありません。というのも、この指数はほぼ前走の成績のみを利用して指数を作成しているからです。しかも、その中にいわゆるスピード指数てきなタイムの要素は入っていません。つまり、馬柱にある前走のデータからだけで作れるデータということでもあります(プラスアルファは少々ありますが)ので、単純ですが、馬場補正のようなものには全く影響されませんので、非常に安定した指数ということでもあります。ですが、逆に弱点としては、その前走のレベルの判定がされていないということですね。つまり、前走のレベルがそのクラスにしてはあきらかに低いような場合には、指数が高めになっていても、人気になっていない可能性があります。極端な例で言えば、前走が九州産馬限定のレースのような場合ですね。この場合、この「九州産馬限定」という条件はZIには組み込まれていません。同様に牝馬限定戦に関しても、今回が牡・牝の混合戦の場合は、前走のレベルは低いとみなした方が良いと思いますが、極端に高くなっているようでなければ、それほど意識しなくても大丈夫です。指数1位になっているような場合には少々確認した方がよいですね。

 また、同様に前走ダートから今回芝コースというようなコース替りに関しても特に指数の中に反映されていません。なぜ反映していないのかというと、これらのようなレースのレベルに関する部分は、ケースバイケースのことが多く、これらを指数に反映してしまうと、この指数のひとつの売りである客観性・安定性の部分が崩れてしまう可能性があるからです。逆に言えば、その部分だけ使う側がケースバイケースで判定すれば指数としての信頼度は上がるはずです。

 このサクラスターオーメモリアルでのタイキダイナスティはまさにそのようなパターンでした。結果的には人気通りの3着で好走したと言えますが、ZI指数132という高さから見ると不満の結果だったとも言えるわけでして、これは前走のダート戦が評価されてのZI指数だったということがわかっていれば、今回芝のレースでこの132という指数をそのままは利用できないことが理解できると思います。

 ということで、これから春競馬一杯くらいまでの間は前走ダートから今回芝コースというような馬が結構登場しますが、ZIを利用する場合には少々注意して下さい。ただ、これも基本的にはこのレースのように指数が上位の場合だけ意識すれば問題ありませんし、その方が効率的です。
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